VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/23(月) 18:30:53.01 ID:kj7M2XY80<>とりあえず一巻の文を元に再構成することにします
魔術要素0のオール科学です
一巻の内容をほとんどそのまま使うので飽きるかもしれませんが、どうか付き合ってください
ちなみにこのSSに出てくる一方通行は最初から結構友好的な性格です
感想などあったらどんどん述べてください お願いします
では、題名は安直に【とある科学の一方通行】<>一方「腹ァ減った」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/05/23(月) 18:44:32.49 ID:FznaGySG0<> 期待してまってます!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/05/23(月) 18:50:20.79 ID:G2NuDpdXo<> 期待するぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/05/23(月) 18:56:48.47 ID:4XCs+jteo<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga<>2011/05/23(月) 19:05:23.42 ID:kj7M2XY80<> 序章 夏休み初日に起こる数々の不幸
私、上条当麻は不幸な人間だ。なんか昨日はビリビリ中学生と無理矢理戦わされたし、今朝は夏休み初日だというのに冷蔵庫が落雷の影響で殺られるし、冷蔵庫の中に入ってる食べ物が熱で絶滅するし、緊急用のカップやきそばを流し台に全部ぶちまけるし、キャッシュカードを踏み砕くし、あげくの果てには、『上条ちゃん、バカだから補習ですー♪』との担任からの連絡網(ラヴコール)
なんというかもう、とにかく不幸だ。立て続けに起きた不幸をなんとか片づけ(放置とも言う)上条は学校へ行く支度をする。今日は快晴だ。
「いーい天気だし、布団でも干しとくかなー」
そんなことを呟きながら網戸を開けて、布団を両手で抱える。ベランダへ向かう途中、足の裏にぐにゅっと柔らかいものを踏む感触が伝わってきた。見れば透明なラップで包んだヤキソバパンだった。例の絶滅冷蔵庫に突っ込んでいたモノなので、きっとすっぱくなってるだろう。
「……つか、いきなり夕立とか降ったりしねーだろーな」
そこはかとなく嫌な予感を口に出しつつ、上条は開いた網戸からベランダに向かった。と、すでに何かが干してあるのが見えた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga<>2011/05/23(月) 19:20:55.19 ID:kj7M2XY80<> 「?」
上条は一人暮らしだ。なので上条以外にベランダに立ち入る人物はいない。よくよく見ればそれはーーーーーーーーーー
少年だった
「はぁ!?」
両手で抱えていた布団がぱさりと落ちた。謎だ。しかも意味不明だ。少年はバテてるみたいに腰のあたりを手すりに押しつけ、体を折り曲げて両手両足をだらりと真下に下げている。歳は……上条と同い年くらいだろうか。肌は日本人離れした白で、それに沿うように髪も汚れ一つない白だった。そして服装は、
「こんな服どこで売ってんだ?」
そう上条が言ってしまうほど奇抜な服だった。黒地に白いポイントが所々についていて、ショッカーを連想させた。ちなみにズボンは普通にジーパンだった。
ピクン、と少年の白い指が動いた。だらりと下がった首が、ゆらりと上がる。
「(うわっうわっ……ッ!)」
少年は割と整った顔をしていた。白い肌に赤い瞳をしていて、上条はのんきにウサギを連想した。
「ハ、ーーーーーーー」
少年の唇がゆっくりと動いた。急に発せられた声に、思わず上条は後ろへ一歩二歩。ぐにゅっと床に落ちたヤキソバパンを踏み潰す。
「腹ァ減った」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga<>2011/05/23(月) 19:57:28.46 ID:kj7M2XY80<> 「……………………………」
上条は言葉の意味が理解できなかった。
「腹ァ減った」
「………」
「腹ァ減った」
「……………」
「腹ァ減ったっつってンだよ三下ァ!」
いつまでも固まっている上条に、キレ気味に青年は言った。
「ナニ?ひょっとして、アナタはこの状況で自分は行き倒れですとかおっしゃりやがるつもりでせう?」
「倒れ死に、とも言うなァ」
「………」
「とりあえず、なンか食わせろ。詳しい話は後だ」
上条は足元でぐにゅぐにゅ言ってる、ラップでくるんだすっぱそうなヤキソバパンを見る。そして、それを拾い上げ少年の前に差しだし、
「コレ、食うか?」
「食えるわけねェだろ三下がァ!!!!」
刹那、ヤキソバパンがあり得ないスピードで弾き飛ばされた。上条の腕ごと。こうして、今日も上条の一日は悲鳴と共に不幸から始まっていく。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/05/23(月) 20:02:45.49 ID:Nd39gbtAO<> なにこれ期待しかできない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga<>2011/05/23(月) 20:03:28.66 ID:kj7M2XY80<> ちょっと休憩......それにしても、コレ続けられるのか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/05/23(月) 20:09:07.36 ID:4XCs+jteo<> あれ?これ続き出来るの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/23(月) 20:18:05.63 ID:kCEkWi2B0<> 続きに期待することしかできない
これインさんはどうなるんだ… <>
未元冷蔵庫<><>2011/05/23(月) 20:39:10.91 ID:kj7M2XY80<> 続きは大丈夫
インさんも考えてあるから大丈夫
分かりやすいように名前入れますね
とりあえず、ていとくんが好きだから未元冷蔵庫で <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/23(月) 20:57:36.95 ID:kj7M2XY80<> 「まずは自己紹介でもするかァ」
「……いや、まずは何であんなトコに干してあったのか−−−−−−−−」
「俺の名前は、アクセラレータだ」
「誰がどう聞いても偽名じゃねーか!大体何だアクセラレータって!『粒子加速装置』かお前は!」
腐っても学園都市の生徒。科学的ツッコミはお手のものである
「見ての通り高校生だ。あと、学園都市第一位の超能力者だ」
「こっちの質問無視かよ!………って、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「アクセラレータと読んで一方通行と書くンだけどよォ、あ、ちなみに能力はベクトル変換だ」
「もしもーし?上条さんは一体何星人と会話中なのでせうか?」
「とりあえず、飯寄越せ」
「何でだよ!テメェに飯をやる義理なんてこれっぽっちも無いんだよ!」
「学園都市第一位」ボソッ
「少々お待ちください。すぐにご飯をお持ちいたします」
すぐさま上条は回れ右をして台所へ向かった。冷蔵庫の中には既に生ゴミしか存在しない。火を通せば大丈夫だろ、と適当に野菜を取り出しフライパンにぶち込んで、野菜炒め風にすることにした。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/23(月) 22:13:49.89 ID:kj7M2XY80<> 「それにしても何でウチのベランダに干されてたんだ?」
「干されてたわけじゃねェンだけどよォ……簡単に言えば追われてて、逃げてたらおっこちたンだわ」
「はぁ!?何で逃げる必要があるんだよ!学園都市で最強なんだろ?」
「厄介な相手なンだよ」
学園都市最強に厄介と言わせる相手はどんな奴なんだろうか?と上条は考えるがレベル0の上条には想像もできなかった。
「そもそも何で追われてんだ?」
「訳分かンねェ実験に参加させられそうになったからだ」
「実験?」
「レベル6シフト計画、二万人の軍用クローンを殺すことでレベル6になれるっつゥ実験だ」
「!?」
衝撃だった。学園都市はそんなことをやっていたのか。これが学園都市の裏の姿なのか。
「ま、暗ェ話は置いといて、飯はまだなのかァ?」
「あ、はいはい、できてますよ〜」
完成した野菜炒めは上条が適当に野菜をぶち込んだので、全長30cmのデカ盛り野菜炒めと化していた。
「がつがつむしゃむしゃ」
一方通行は上条が野菜炒めを差し出した瞬間にもの凄い勢いで食べ始めた。そんな華奢な体のどこにそんな量入るんだろうか?という上条の素朴な疑問に答える人はいない。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/23(月) 22:51:39.34 ID:0HERMo6AO<> 途中で>>1が消えると予想
何かそんな臭いがするこのスレ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/05/23(月) 22:59:41.33 ID:ooTKZTRl0<> >>15 シーッ! 大きな声で言うとばれちゃうだろ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/05/24(火) 00:35:25.07 ID:8MDdo70l0<> 乙乙 おれもちょろっと考えた事あったぜ どこまで行けるか期待してる
あと一方さん、野菜炒めで、肉だけ食べてそうだぜ あ、上条んとこのは
肉入ってないか <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/24(火) 14:13:00.21 ID:kYiRWVAR0<> 「あァ、食った食った」
「結局全部食いやがった……」
一方通行は上条特製デカ盛り野菜炒めを平らげてしまった。
「腹もいっぱいになったとこだし、能力の説明でもするかァ」
「いや……頼んでないんですけど」
「俺の能力はベクトル変換っつって、運動量、熱量、電量とかのありとあらゆる物のベクトルを操る能力だ」
「聞く耳持たず、ですか……」
「俺がお前に触れただけでお前の血流を逆流させて殺すことができる」
「!?くっ来るな!こっち来るな!!」
「俺がその気になンなきゃ使えねェよ」
「……………」
実際、上条はそこまでおびえていなかった。上条には異能の力なら神様の奇跡すら打ち消す右手、『幻想殺し』がある。しかし効果範囲は右手首より上だけだ。つまりそれ以外の場所に攻撃が当たれば死だ。
「よぉし、お前の能力があればどんな攻撃も通らないってことだな?」
「まァな」
「なら上条さんが攻撃を通して見せましょう」
「……そォか、テメェはよっぽど愉快なオブジェになりてェよォだな。はっ…笑わせてくれンじゃねェの。なら俺に攻撃を当ててみやがれってンだ」
このとき上条は思った。ヤバ…調子に乗りすぎた、と。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/05/24(火) 15:22:59.76 ID:Wrv0O4uAO<> ここまで地の文が必要ない(役割を果たしてない)スレを見たのは初めてだよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/05/24(火) 16:55:23.28 ID:AGQv3TpAO<> 最近こんなスレばっかだよな <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/24(火) 18:33:58.48 ID:kYiRWVAR0<> 「あ、あぁ!やってやるよ!!ほら…よっ!!!」
上条は一方通行の頭におもいっきりチョップをした。パキィィンと何かが砕けるような音がして上条のチョップが一方通行の頭に突き刺さった。
「ンなっ!?」
想像もしていなかった一撃に一方通行の体が揺らぐ。そして、
「テメェェェェェェ!!何しやがった!!!何で攻撃が通るンだよ!!!!」
一方通行の理不尽な怒りが爆発した。
「俺のこの右手、『幻想殺し』っていってな、異能の力なら神様の奇跡ですら打ち消せる代物なんだよ」
「チッ………クソったれが!!」
一方通行は怒りに任せて風のベクトルを操り上条に向かって竜巻状の風を射出した。もちろん、右手に触れないように。
「のわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
上条の体がもの凄いスピードで背中を壁に叩きつけられた。風による外傷が無いところを見ると、一応力をセーブしていてくれたようだ。しかし、壁に叩きつけられた痛みはどうにもならない。
「痛ってててて………うわっ!そーだ補習だ補習!」
ちょうど真横に置いてあった学生鞄を発見して思い出した上条は背中をさすりながら学校へ行く準備をする。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/05/24(火) 18:35:24.90 ID:halCNjn9o<> 上条さん記憶失う前に幻想殺しなんか言ってたっけ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/05/24(火) 19:21:27.16 ID:oCs6LgvJ0<> あれ・・・一方さんがスッポンポンにならないんだよ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/24(火) 19:32:26.92 ID:kYiRWVAR0<> 「えっと、あー……俺これから学校行かなきゃなんないけど、お前どーすんの?ここに残るならカギ渡すけど」
「いや、出てく」
「……もしかして、さっきの事怒ってらっしゃる?」
「いや、そういうわけじゃねェ」
一方通行は上条の横を通り、玄関の辺りで振り返って、
「いつまでもここにいると、連中が追ってきそうだしな。部屋が寮ごと爆破されてもいいって言うなら別だけどなァ」
サラリと答える一方通行に上条は絶句する。玄関を出て通路の手すりに足をかけ、おそらく能力を使って飛び降りようとしている一方通行に上条は駆け寄っていく。なんとか引き留めようと勢い良く玄関を出ようとしたところでドア枠に足の小指が音速で直撃した。
「ばっ、みゃ!みゃああ!!」
片足を押さえて奇声を上げる上条に、呆れたように一方通行が振り返る。あまりの激痛に大暴れしようとした上条のポケットからスルリと携帯電話が滑り落ちた。あっ、と気付いたときには固い床に激突した液晶画面がビキリと致命傷な音を立てる。
「ぅ、うううううう!ふ、不幸だ」
「不幸というかテメェがドジなだけだろ。」
一方通行は心底呆れたように言う。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/24(火) 19:54:01.17 ID:kYiRWVAR0<> 「つゥかよォ、憶測だけどもしかしたらテメェのその気持ち悪い右手が悪いのかもな」
「……、どういうことでせう?」
「科学的じゃねェけど、テメェさっき異能の力なら神様の奇跡も打ち消せるとか言ったな?それがもし本当だとしたらテメェの右手が空気に触れてるだけで幸運の力を打ち消してるンじゃねェの?」
「!?」
「残念だったな、不幸くン」
「いや、待てよ!幸運だの不幸だのって言葉は、確率と統計のお話だぜ?んなのある訳……、ッ!」
言った瞬間、ドアノブに触れていた上条の指に壮絶な静電気が襲いかかった。な!?と反射的に体がビクンと震えると、筋肉が変な風に動いたのかいきなり右足のふくらはぎがつった。〜〜ッ!!と悶絶することおおよそ600秒。10分も上条を見守り続けた一方通行は賞賛にあたいする。
「はァ……、もォ行っていいか?」
「ま、待てよ!お前どっか行くアテあんのか?どうせ自分の家は使えないんだろ?」
「ま、なンとかするわ」
「なんとかするってお前−−−−−−」
「じゃァな、腹が減ったらまた来るかもしンねェ」
ダッ!!と勢い良く手すりを踏み台にして飛び出した一方通行はすぐに見えなくなった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/24(火) 20:20:06.21 ID:kYiRWVAR0<> 一方通行が見えなくなったのを確認して、ふと部屋を振り返る。テーブルの下に何か黒いものが落ちているのが見えた。よく見るとそれは携帯電話だった。もちろん上条のものではない。一方通行のものだ。忘れてったのか、まぁ勝手に取りに来るだろと、適当に考え上条は学校へ向かう。
「はーい、それじゃ先生プリント作ってきたのでまずは配るですー。それを見ながら今日は補習の授業を進めますよー?」
もうこのクラスになって一学期経つが、未だにありえねぇと上条は思う。一年七組の担任、月詠小萌は教卓の前に立つと首しか見えなくなるというとんでもない教師だった。身長は一三五センチで、誰がどう見ても黄色い安全帽に赤いランドセル、ソプラノリコーダー標準装備の十二歳にしか見えない、学園七不思議に指定されるほどの幼女先生だった。
「なぁカミやん?」
と、隣に座っていた青髪ピアスの学級委員が話しかけてくる。
「あんだよ?」
「小萌先生に説教くらうとハァハァせーへん?」
「テメェだけだ馬鹿!もう黙れ、黙れ馬鹿!このエセ関西弁!」
「エセ……え、えええええええエセ言うな!ボクはホンマに大阪人やねんな!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/24(火) 20:39:39.64 ID:kYiRWVAR0<> 「無理矢理な関西属性やめろ!テメェ役作りのためにタコヤキおかずに飯食えんのか」
「いや何言うてん。いくら大阪人でもタコヤキオンリーで食卓を彩る訳ないやろ」
「…………」
「ないやろ?ないと思う−−−−いや待ち。けど、ない−−−−けど、あれ?どっち?」
「メッキ剥がれてんぞ関西モドキ」
はぁ、とため息をついて上条は窓の外を見る。外では女子テニス部が練習をしている。こんな無駄な補習なら、一方通行の側にいるべきだったと思う。いや、いても何の助けにもならないだろう。でも一人よりは二人の方がいいだろう。けど学園都市最強が厄介と言う相手に自分は立ち向かうことができるのだろうか。と、上条は思考の泥沼にはまったところでようやく気づいた。なんだかんだ言った所で、一方通行のことは嫌いではなかったのだ。もう二度と関わりを持たないことに、こんな小さな未練を残してしまうぐらいには。
「………あーくそ」
舌打ちする。後からこんなに気になってくるならやっぱり引き止めればよかった。
「センセー?上条クンが窓の外の女子テニス部のひらひらに夢中になってまース」
「………」
小萌先生が沈黙している。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)<>sage<>2011/05/24(火) 20:40:34.74 ID:sYJmEj1/0<> なんだこれは、、、。
今まで無かったのが不思議なくらいだ・・・
先が読めないが、期待する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/24(火) 20:43:06.65 ID:Zywv4pR0o<> きちんと完結してくれるの期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/05/24(火) 20:43:35.09 ID:Wkyib3L+o<> うひょおお現行が終わったら自足自給で書こうと思ってたネタだけに期待してます! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/24(火) 20:53:49.34 ID:zGQA6qsG0<> すごくおもしろい期待してる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/24(火) 21:05:36.98 ID:kYiRWVAR0<> 授業に集中してくれない上条当麻君にものすごくショックを受けているらしい。何だかサンタさんの正体を知ってしまった十二歳の冬みたいな顔をしている。
と、思った瞬間。子供の人権を守るべくクラス中の敵意ある視線が上条当麻に突き刺さった。
夏休みの補習、とか言っておきながらしっかり完全下校時刻まで拘束された。
「………不幸だ」
………たまにはルートを変えて帰ってみるか。なんか、ビリビリした中学生に遭遇しそうな気がする。面倒事は遭遇する前に避けなければいけない。と、上条はわざわざ遠回りをして帰ることにした。
上条は陽の落ちた学生寮の前まで戻ってきた。オートロックを抜けて、エレベーターに乗る。電子レンジみたいな音と共にエレベーターは七階に止まる。がこがこ音を立てて開くドアを押しのけるように上条は通路に出た。そして上条は見た。直線的な通路の向こうに、一方通行が立っているのを。そしてもう一人、人が立っているのが見えた。その人物は、上条が知っている人物だった。
その人物は−−−−−−−−
御坂美琴だった <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/24(火) 22:44:17.92 ID:kYiRWVAR0<> いや、その人物は御坂美琴であって御坂美琴でなかった。髪はボサボサで顔は相手を挑発するような表情をしていて、目は敵意に染まっていた。何より着ている服がおかしかった。彼女は常盤台中学の制服ではなく、白系の戦闘服を着ていた。誰だ?あいつは上条の知っている御坂美琴ではない。ふと、一方通行が朝言っていたことを思い出す。
『レベル6シフト計画、二万人の軍用クローンを殺すことでレベル6になれるっつゥ実験だ』
ぞわりと、上条は背筋に嫌な感覚を感じた。二万人の軍用クローンのオリジナルは御坂だったのか。このことは御坂は知ってるのだろうか。もし知らないのなら、このことを知ってしまったら御坂はどういう反応をするのだろうか。もし知っているのなら、御坂はこのことについてどう思っているのだろうか。色々な疑問を抱えすぎてパニックになっている上条を無視して二人は会話を始める。
「オマエは何者だ」
「ミサカの名前は番外個体。元々作られる予定じゃなかった個体だよ」
「じゃァ、なぜ作られた?」
「アンタを殺すために作られたんだよ。確か木原とかいうイレズミ男が提案したらしいよ?作れるなら作っちまえってね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/05/25(水) 00:19:02.00 ID:ZafG15LU0<> ここの上条さん洞察力パネェwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/25(水) 01:19:16.24 ID:fG0GbuBw0<> ――――
こうじゃねーのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/05/25(水) 03:10:10.55 ID:ZafG15LU0<> >>35
機種とか端末によっては出来ない
俺とかはPSPだから
ーーーーーー
−−−−−−
--------------
こんくらいしかできない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2011/05/25(水) 13:57:46.84 ID:jnUsQ75j0<> >>36
PSPでもコード使えばいけたと思うが
ってわけで、PSPひっばりだして試しに実演 &#8213; を半角で並べて ―――― こんな感じ <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/25(水) 18:38:30.44 ID:E/tJCRXA0<> 「チッ………木原のクソ野郎が。つゥかなんで俺は殺されなきゃなンねェンだ?」
「は?知らないで逃げ回ってたの?バッカじゃないの?理由は簡単さ。アンタが実験に参加しないからだよ」
「はァ?そンだけのことで殺されるのかよ」
「アンタが実験に参加しないなら統括理事長様のプランにはアンタは不必要なんだってさ」
「クソが………」
「じゃ、早速で悪いけど死んで。じゃぁね、ぎゃは☆」
と、番外個体は鉄釘を取り出し−−−−−射出した。どこかで見たことがある、と上条は思いそして思い出す。そう、これは御坂美琴の十八番のレールガンだ。流石はクローン。レールガンまで撃てるのか。ん?何かがおかしい。今、番外個体がレールガンを撃った。それを一方通行は反射することなく避けた。なぜ避ける必要がある?番外個体を殺したくないと言うならば、番外個体に当てないように反射すればいいではないか。レールガンを反射することなく一方通行が避けたために直線上にあったコンクリート製の柵が砕け散った。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<><>2011/05/27(金) 20:00:11.37 ID:QwHXcJqI0<> 「ほらほら、本気出さないと死ぬよ?」
鉄釘が再び構えられた。そして轟っ!!と音をたて、レールガンが放たれた。それは一方通行の心臓を貫くために寸分の狂いなく一方通行の左胸を捉える。いや、一方通行の左胸には当たらず寸前で何かに音速を越える鉄釘が触れる。
「これが反射だ」
レールガンが明後日の方向へ反射される。上条は一連の動きを見ていたが、人間の動体視力で追いつけるスピードではないのでほとんど理解できていなかった。何故?何故、今回は反射をした?さっきは反射せずに避けたではないか。上条の考えていることを感じ取ったのか、一方通行は語りだす。
「様子見だ。さっき避けたのはどンな風に反射すれば被害を出さずに済むかの様子見だ」
「へぇ、余裕だねぇ。ま、これでミサカも本気を出せるってもんよ」
番外個体は再び鉄釘を構える。しかし、一方通行も黙ってはいない。背中に風のベクトルを操って作った四つの竜巻を接続して飛行し、番外個体に急接近する。
「それだけしか芸がねェのか?三下がァ!!」
一方通行は腕力のベクトルを操り番外個体を気絶させるに足る威力のパンチを繰り出す。しかし、その拳が番外個体に届くことはなかった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/05/27(金) 20:18:16.99 ID:yT0MDc4DO<> 明後日の方向だったら反射じゃなくね? <>
未元冷蔵庫<>sage<>2011/05/27(金) 22:17:43.48 ID:QwHXcJqI0<> >>40
明後日の方向にレールガンのベクトルを変換したってことで <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/27(金) 22:50:22.43 ID:QwHXcJqI0<> キィィィィィィンと甲高い音が響いた。
「!?」
その音が一方通行の耳に届いた瞬間、四つの竜巻が消え、パンチ力が普通に戻った。そんな隙だらけな一方通行の鳩尾に番外個体は蹴りをくらわせる。
「がァッ!!」
「ぎゃはははは!!!なんで演算が出来なくなったのか気になるでしょ?答えは簡単だよ。アンタの演算を妨害する周波数を出す木原数多製の機械を使ってるだけだよ。」
「……くっ、そがァァァァァ!!!」
風のベクトルを操り、作られた竜巻が容赦なく番外個体を襲う。しかし、竜巻が番外個体に届く前に竜巻は霧のように消えてしまった。
「そろそろ終わりにしよっか、第一位」
番外個体は雷撃の槍を放つ。無数に分かれた槍は一方通行に突き刺さる。
「ぐっ、がァァァァァァァァァ!!!!!」
数億ボルトに達する電流を受け、生きていたのは奇跡と言えるだろう。しかし、その奇跡を無駄にするように無慈悲な声が響く。
「じゃ、トドメね」
番外個体は必殺の一撃を繰り出すために鉄釘を取り出す。演算を妨害されている今の一方通行にレールガンが直撃したら確実に体に風穴が開いて死に至るだろう。
轟っ!!必殺の一撃が一方通行めがけて放たれた。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/28(土) 11:42:05.32 ID:37SbW/Ne0<> レールガンの衝撃でコンクリートが砕け散り視界が妨げられる。おそらく一方通行の体もコンクリートのようになっているだろう。
「あぁーあ。意外とあっさり終わっちゃった。さて、仕事も終わったことだし、かーえろ☆」
「まだ終わってねぇよ」
そこには上条当麻が立っていた。番外個体はここにきて初めて焦りの表情を見せる。どうして兵器クラスの一撃を受けて死なないのか?まさか、能力を消す能力でも持っているのか?
「言っとくけど、俺は正真証明の無能力者(レベル0)だから」
「はっ、ぎゃははははは!!今更そんな嘘ついてどうするのさ!!」
「嘘じゃねぇよ」
「仮に嘘じゃないとしたらどうやってミサカの攻撃を受け止めたのさ?ちなみにアレはレールガンじゃないよ。ミサカにはオリジナルほどの力はないからね。アレは超電磁砲にはおよばないから、さしずめ磁力砲ってとこだね」
「俺の右手、『幻想殺し』って言ってな、レールガンだろうが磁力砲だろうが異能の力なら神様の奇跡ですら打ち消せる代物なんだよ。ちなみにこれは生まれつきだから超能力じゃないぜ」
「へぇ、おもしろい右手持ってるんだねぇ。土産に持って帰ろっかなー」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/28(土) 16:33:15.74 ID:37SbW/Ne0<> 突如、番外個体がもの凄いスピードで上条に向かって低空飛行で接近してきた。莫大な高圧電流を使って空気を爆発させ、その勢いで飛行したのだ。そして、いきなりのことに反応が遅れた上条の鳩尾に蹴りがめり込む。
「がっはぁッ!!!」
上条の体内の酸素が無理矢理吐き出された。そこに追い打ちをかけるように番外個体は雷撃の槍を放つ。パキィィィンと何かが砕けるような音がして雷撃の槍が消えた。偶然にも上条の右手に触れたのだ。その隙に上条は体制を整え、番外個体に殴りかかる。御坂美琴と同じ顔の少女を殴るのは少し気が引けたが、今は命を脅かす敵である。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
上条の渾身の一撃は番外個体の顔面めがけ放たれた。しかし、そう簡単にはいかない。番外個体は上条の拳を捻るようにして受け流し、上条の懐に忍び込んだ。そして上条の下腹部に強烈なアッパーがくらわせられる。
「がぁッ!!!」
上条はそのまま地面に倒れ込んだ。
「右手に触れたものは異能の力なら神様の奇跡も打ち消せるだっけ?なら右手に当たらないように攻撃すればいいだけじゃん」
番外個体は倒れている上条に歩み寄り、鉄釘を構える。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/28(土) 16:56:26.90 ID:37SbW/Ne0<> 「じゃあね、偽善者。結局君程度の力じゃ誰も助けることなんてできないんだよ」
上条は同じく倒れている一方通行を見る。自分が殺された後彼も同じように殺されるのだろう。そんなことが頭に浮かび上条は一方通行を救うため力を振り絞る。
「ぐっ……ぐぁっ………ぎぃっ!…」
「ぎゃはははははは!!!いくら頑張っても無駄だって!!無駄だからさっさと死にな」
音速を越える鉄釘が放たれた。景色が一瞬真っ白に輝く。この時、上条は走馬燈のようなものを見た気がする。しかし、鉄釘が上条を貫くことはなかった。
「………?」
「へぇ、まだ動けたんだ。一方通行」
いつの間にか一方通行が上条の目の前に立ち塞がっていた。さっきの一撃は一方通行がどこかへ反射したのだろう。
「……俺を殺すことは構わねェ。けどよォ、何の罪も無ェコイツを殺すことだけは許さねェ!!!」
「ぎゃはははははは!!学園都市最強のレベル5がただのレベル0を守る?笑わせてくれんじゃん!ぎゃはははは!!!」
腕力のベクトルを操り、強大な破壊力を持った拳が番外個体に放たれる。キィィィィィン、甲高い音が響く。何の力も持たないただの拳が番外個体の頬に突き刺さる。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/05/28(土) 17:14:28.90 ID:37SbW/Ne0<> 「そんなモヤシみたいな腕からの一撃なんて何にも怖くないっつーの!!」
一方通行の腕を払いのけて、番外個体は雷撃の槍を放とうとする。その瞬間、立ち上がった上条が一方通行の背中にタックルをした。突き飛ばされた一方通行は番外個体に突き当たる。
「なっ!?」
予想していなかった事態に番外個体は避けることができず、一方通行とゴロゴロと転がっていく。転がり終えた直後、番外個体にトドメを刺す絶好のチャンスにも関わらず、一方通行は目にも止まらぬスピードで上条に接近した。
「どォいうつもりだ三下ァ!!!」
「いや、あの状態じゃ貴方様ごと突き飛ばすしかないと思いまして………」
「くっ………随分余裕だねぇ。仲間割れなら死んでからにしてくれない?」
「チッ……仲間割れじゃねェよ」
「あぁ、そうだな。じゃ、そろそろやるぞ、一方通行!!」
「あァ!格の違いを見せてやるよ欠陥クローン!!」
こうして二人の共闘が始まった。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/02(木) 22:52:13.96 ID:xXAAnKxj0<> まず最初に飛び出したのは一方通行だった。一方通行は番外個体に猛スピードで接近するが、その勢いはキィィィィィンという甲高い音が鳴り響いた瞬間に衰える。スピードの落ちた一方通行の懐に滑り込んだ番外個体はアッパーを繰り出す。しかし、さっきのようにはいかない。今は一対二なのだ。
「!?」
気づいたときにはもう遅い。上条の蹴りが番外個体の体を吹き飛ばす。
「がふぅっ!!!」
番外個体は強く壁に叩きつけられて意識が飛びそうになる。軍用クローンといえども体は高校生だ。ある程度のダメージを受ければ失神ぐらいする。しかし、番外個体は立ち上がる。一方通行を殺すため、自分の生まれてきた理由を達成するため。
「ミサカは……負けられないんだよ!!ミサカは……ミサカは一方通行!アンタを殺すためだけに作られたんだ!!アンタを殺せなきゃ生まれてきた理由が無くなるんだよぉぉぉぉぉ!!!!!」
番外個体の魂の叫びとともに甲高い音が響き、雷撃の槍が発射された。雷撃の槍は無数に分散し、演算の出来ない一方通行に向かって飛来する。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/02(木) 23:47:22.52 ID:xXAAnKxj0<> このとき、上条は反射的に右手をのばしていた。しかし、寸前で間に合わなかった。雷撃の槍が一方通行の体に直撃する。
「ぐっ、がァァァァァァァァァァァ!!!!!」
一方通行のしなやかな体が吹き飛ばされる。一方通行はコンクリートの柵を越えて七階もの高さから落ち、駐輪場の屋根に当たってそのまま地面に落下した。この時、一方通行は意識を保てず失神した。
「はぁ……はぁ…あれはもう死んだでしょ」
上条当麻の溜め込んでいた怒りが爆発した。
「ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
上条の右手が番外個体の右頬にめり込み、吹き飛ばす。ゴロゴロと転がり壁にぶち当たった番外個体には悲鳴を上げる力も残っていなかった。
「テメェに一方通行を殺す理由があるのか!!!」
番外個体は掠れた声で答える。
「あるに決まってるだろ………ミサカは一方通行を殺すためだけに作られたんだ……一方通行を殺すという任務を失ったらミサカはただの生ける屍さ」
「そんなの理由にならねぇよ!!!!言われたから人を殺すのか?そんなの間違ってるに決まってるだろ!!!!なんで反論してこんなバカげたことを止めさせねぇんだ!!!!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/03(金) 17:46:04.68 ID:UETIrw3I0<> 「ミサカには一方通行を殺すためのプログラミングがされてるからね………そんなことは無理。反論なんてしてもこのミサカが殺されて新しいミサカが作られるだけ」
「なら………俺が止めてやる!!!!このバカげたことを!!!!そして救ってやる!!!!一方通行も、二万人のミサカも、そしてお前も。誰もが望むハッピーエンドを俺が作り上げてやる!!!!」
「無理に決まってるだろ!!……そんな……そんな幻想抱くだけ無駄なんだよぉぉぉぉぉ!!!!!」
番外個体の周りに紫電が走り、今までにない出力の雷を纏いながら番外個体は最後の力を振り絞って上条に突進した。そんな番外個体に怖じ気づくことなく上条は歩みを進める。
「それでも、一方通行を殺すって言うなら−−−−−−」
上条は右手を強く握りしめ、
「−−−−−−まずは、その幻想をぶち殺す!!!!」
雷の塊に向かって右手を突きつけた。何かが砕けるような音がして雷が全て消えた。そして、その勢いを殺すことなく拳を番外個体の顔面へと振り切った。
「がっあッ!!!」
殴り飛ばされた番外個体は壁に衝突し、気を失った。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/03(金) 18:03:41.71 ID:UETIrw3I0<> 終わった。しかし全てが終わったわけではない。まだ問題が山積みだ。でも、今は考えることより一方通行を助ける方が先だ。上条は階段を駆け降りた。
一方通行は駐輪場のすぐそばで倒れていた。上条が駆け寄るとゆっくりと顔を向けた。
「……番外個体はどォした?」
「大丈夫だ。今は気絶してる」
すると、ほっとしたのか一方通行は体をだらんとさせる。ところどころ出血がみられるが、今すぐ病院にいけば問題ないだろう。
「じゃ、病院行くから背中乗れよ」
「テメェも傷だらけだろォが」
「俺よりお前の傷の方がひどいだろう?だから俺が連れてく」
「……チッ、乗りゃァいいンだろ、乗りゃァ」
と、半ば諦めたように言った一方通行は上条に背負われて病院へ向かった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/03(金) 20:08:16.58 ID:oPNwEM5to<> プログラムと言いつつ幻想と言う
中途半端な存在だねこのミサワは <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/06/03(金) 22:01:03.19 ID:glUIbMxg0<> ミサワってステイルのポジで一方通行はインデックスってことはのちのちミサワは一方通行に惚れるってことか <>
未元冷蔵庫<>sage<>2011/06/04(土) 00:55:36.51 ID:iof8wafH0<> 〜外伝とある魔術の禁書目録〜
とりあえず禁書回収をしときます。こっちは地の文なしでお送りします
〜学園都市某所〜
禁書「はぁ……はぁ…ここまで逃げれば大丈夫かな?」
神裂「……七閃」
禁書「くっ……しつこいんだよ!!」
ステイル「炎よ!」
禁書「わっ!?」
ステイル「(僕たちはいつまでこんなことを続ければいいのだろうか?)」ヒラリ
禁書「?」
ステイル「なっ!?写真が!!」
禁書「何コレ?……何で私とアナタたちが一緒に写ってるの?説明して欲しいかも!!」
ステイル「くっ……それは………」
神裂「どうやら説明しなければいけなくなってしまったようですね」
ステイル「………仕方ない」
神裂「インデックス、落ち着いて聞いてください。私達はあなたと同じイギリス清教の魔術師です」
禁書「!? じゃ、じゃあ何で私を追ってたの?10万3000冊を野放しにできないから?」
神裂「いえ、違います。私達はあなたを保護するために追っていたのです」
禁書「保護?なら、なんで攻撃したの?」
神裂「あなたには『歩く教会』があるでしょう。私達はあなたに攻撃が通らないことを承知の上で攻撃をしていたのです」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/12(日) 01:59:40.28 ID:H72JwF260<> 禁書「……ますます意味が分からないんだよ」
神裂「……あなたに敵として認識されるためです」
禁書「何でそんなことする必要があったの?」
神裂「話せば長くなります。実はあなたの頭は10万3000冊によってかくかくしかじかで記憶を一年周期で消さないと生きていけない体になってしまったのです」
神裂「そして私たちはかくかくしかじかがかくかくしかじかで、なら最初から敵として認識されようという決断をしたのです」
禁書「そんなことがあったなんて………」
ステイル「信じてくれるかい?」
禁書「……うん、あなた達の言うことを信じるよ」
神裂「インデックス………ありがとうございます。私の名前は神裂火織です」
ステイル「僕はステイル=マグヌス」
禁書「うん!よろしくね、かおり、すている!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/12(日) 02:43:04.69 ID:H72JwF260<> 〜数日後〜
神裂「インデックスの記憶を消さずに済む方法は無いのでしょうか………」
禁書「かおり!ベストハウスが始まるんだよ!」
神裂「はいはい、今いきますよ」
TV「今夜のベストハウスは脳医学特集です!」
神裂「面白くなさそうですね……」
TV「この人は完全記憶能力という力を持っていて、今までの人生"87"年間にあったことを全て覚えているのです!!」
神裂「(インデックスと同じ力を持った人ですか……ん?今までの人生87年間?)」
ステイル「神裂……今のは……」
神裂「あなたも気づきましたか……いくら10万3000冊の本を記憶していなくとも87年もの間のことを全て覚えていて死なないわけがありません」
ステイル「つまり教会は僕たちに嘘をついていたということか……確かにおかしいとは思った。10万3000冊を所有するインデックスを野放しにするはずがない」
神裂「教会はインデックスになんらかの鎖をつけた、ということですか」
ステイル「インデックスの体のどこかに術式が仕掛けられているはずだ神裂、頼む」
神裂「分かりました。さぁインデックス、こっちに来てくださ〜い」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/12(日) 02:52:37.79 ID:H72JwF260<> 禁書「ん?どこ行くの?お風呂?」
神裂「さぁ……脱いでください!というか脱ぎなさい!」
禁書「!?ちょっ、ちょっと待つんだよ。何で急に?」
神裂「待ちません!」バサッ
禁書「あぁ〜〜〜〜れ〜〜〜〜」
〜数分後〜
神裂「術式は見つかりませんでした……」
禁書「ひどい目にあったんだよ……」
ステイル「脳への術式だから頭に近い所にあるはずだ……一体どこに?」
禁書「ね、ねぇ?何やってるの?私の体に何かあるの?」
神裂「頭に近い……口の中、そうだ口の中にあるんじゃないでしょうか!」
ステイル「そうか!神裂、頼む」
神裂「分かりました。さぁインデックス、こっちに来てくださ〜い」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/06/12(日) 05:30:35.36 ID:Xp2EXB3l0<> 読了、続き楽しみ。 <>
未元冷蔵庫<>sage<>2011/06/13(月) 16:55:50.30 ID:5mPIjKKl0<> 禁書「こ、今度は何かな?」
神裂「私の前に立って口を開けてください」
禁書「なんだ、それくらいなら……あーーーーーーん」
神裂「………どれどれ?…………!?」
ステイル「どうした?何かあったのか?」
神裂「こ、これは………」
ステイル「……24?」
禁書「24?」
神裂「インデックス、何か心当たりはありますか?」
禁書「とりあえず状況を説明してくれないと答えようがないかも」
神裂「それもそうですね。私が先ほど服を脱がせたりしたのは、あなたの体のどこかにある10万3000冊の鎖となる術式を探すためだったのです」
禁書「なら最初に説明してからにして欲しかったかも」
神裂「そして、あなたの口の中に24のような形をした術式を見つけたのです」
禁書「ん〜〜………そんな術式は知らないかも。たぶんその術式のことが記された原点は意図的に見せられてないのかも」
神裂「困りましたね………」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/13(月) 18:50:58.48 ID:5mPIjKKl0<> 原点じゃなくて原典でした………変換ミスりました、脳内補完よろしくです
〜数時間後〜
ステイル「インデックスはもう寝たのかい?」
神裂「……えぇ」
ステイル「考えても仕方ない……僕たちには………どうすることもできないんだ」
神裂「しかし!ついにヒントを得ることができたのですよ!諦めることなんてできませんよ!!」
ステイル「じゃあどうするって言うんだ!!イギリス清教に喧嘩を売ろうとでも言うのか?やりたければ君一人でやってくれ!!」
神裂「………じゃあ私はどうすればいいんですか」
ステイル「いつも通りだ。毎年やっていることを今年もやるだけだ。ただ、それだけだ」
神裂「…………自分が情けないです」
ステイル「………それは僕も同じさ」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/14(火) 21:51:00.13 ID:l55Qp66R0<> 〜翌日〜
禁書「ん………朝?……かおりー、すているー………あれ?誰もいないんだよ」
禁書「うぅ、おなか空いたんだよ………外に行けば何かあるかな………」
上条「明日から夏休みっていうのに補習か………不幸だ……いや、自業自得か」
禁書「お〜な〜か〜……」
上条「あからさまに怪しいシスターさんがいるけどこんな場合どうすればいいんだ?…………そうか、無視すればいいんだ」
禁書「そこのツンツン頭の人ぉ………」
上条「!?………わたくしのことでしょうか?」
禁書「そうなんだよ………ところで食べ物持ってない?」
上条「……ヤキソバパンならあるけど?」ヒョイ
禁書「いっただっきまーす!!」
上条「痛ってぇぇぇぇぇ!!!ちょっ、お前腕ごと食うなーーーーー」
パリィィィィィン!!
上条「のわっ!?……何か……消した?」
禁書「警告、第一章第二せーーーー」
上条「おい!大丈夫か!?」ポンポン
パリィィィィィン!!
禁書「ーーーーー警、こく。最終……章。第、零ーーー……。『 首輪、』致命的な、破壊……再生、不可……消」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/14(火) 22:05:24.07 ID:l55Qp66R0<> 上条「おいおい!本当に大丈夫かーーーーーって何で服が脱げんだよ!!!あぁぁぁぁ!!もう!!!不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
美琴「あ!あんた!!見つけたわよ!!……って変態!?」
上条「変態じゃねーよ!!何か知らないけど急に服がーーーーー」
美琴「ちょ〜〜〜っとばかりこっちに来てくれないかしら?」
上条「いや、でも、あの子が!」
美琴「いいからこっち来い!!」
上条「ちょっ!!まっ!!不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
神裂「なんでしょうか、騒がしいですね……ってあれはインデックス!?何故に全裸で道に倒れてるのでしょうか……ってそんなこと考えてる場合じゃありません!!!インデックスゥゥゥゥゥゥ!!!!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/14(火) 22:26:02.13 ID:l55Qp66R0<> 〜数時間後〜
禁書「…………ん…………ここどこ?」
神裂「目を覚ましましたか。いったい何をしてたんですか?あなた、道のド真ん中で全r……オホン!道のド真ん中で倒れていたのですよ?」
禁書「ん〜〜〜よく覚えてないかも」
神裂「そうですか………」
ステイル「今帰った」
イン裂「おかえりなさい」
ステイル「やっぱりあの術式の解き方は解らなかったよ……」
神裂「そうですか………」
ステイル「インデックス、もう一回あの術式を見せてくれないかい?」
禁書「うん……あーーーーーん」
ステイル「…………………あれ?どこだ?」
神裂「どうかしましたか?」
ステイル「いや、術式が見あたらないんだ」
神裂「!?……どういうことでしょうか?インデックス、何か心当たりはありませんか?」
禁書「うーーーーーん……あ!今思い出したけど、ツンツン頭の人の右腕を食べた瞬間から記憶がないんだけど………それと関係あるかな?」
神裂「右腕を……食べた?」
禁書「たぶん噛んだだけだけどね」
ステイル「解らないことばかりだけど考えても答えは出そうにないね。とりあえず今は素直に喜ぼうじゃないか、神裂」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/14(火) 22:32:29.91 ID:l55Qp66R0<> 神裂「そうですね。そうですよ………ついに、インデックスの記憶を消さずに済むのです………嬉しいという言葉では表現しきれません………」
禁書「なんだかよくわからないけど………とりあえず、これからもずっとよろしくね!かおり、すている!」
神イル「えぇ!!(あぁ!!)」
END <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/14(火) 22:36:37.33 ID:l55Qp66R0<> ふぅ……外伝とある魔術の禁書目録完結です。ここからはとある科学の一方通行の二章に突入します <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/16(木) 16:23:40.37 ID:5QPuxDmu0<> 乙
御坂は倒れてる人を無視して上条をつれていくのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)<>sage<>2011/06/17(金) 01:02:24.53 ID:TMIh74ouo<> さすがベストハウスだぜ <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/19(日) 00:47:10.28 ID:Lk7wVDiO0<> 第二章 変わらない日常と変わり始めた非日常
番外個体との戦闘後、上条と一方通行はしばしの間入院し、そしてめでたく退院した。そして、退院と同時に再び別れの時が来た。
「本当に大丈夫なのか?」
「あァ、お前に世話になるわけにはいかねェしな」
一方通行は上条が止めたにも関わらず自分の家に帰ることにした。
「別にうちに来てもいいんだぞ?まぁ、お金は無いけどな………」
「まァ大丈夫だ。じゃァな。街で見かけても声かけンじゃねェぞ」
「なっ……それくらいよくねぇか?!」
この会話を最後に一方通行と上条は別れた。そして、別れた直後に上条は気づいた。あれ?帰る方向同じじゃね?、と。結局上条は遠回りをして帰ることになった。
〜上条家〜
「はぁ……大丈夫かなぁ……一方通行」
家に帰ってから上条はずっと一方通行のことを考えていた。勿論、恋心ではない。
「(やっぱり引き留めればよかったかな………あれ?前もこんなこと考えていたような………)」
ピンポーン。上条の思考を遮る音が響いた。誰か来たようだ。
「はいはい、今出ますよ〜」
駆け足で玄関に走り寄り、扉を開けた上条は驚愕した。そこにいたのはーーーーー <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/19(日) 11:51:36.64 ID:Lk7wVDiO0<> 「よォ」
先ほど別れたはずの青年、一方通行だった。
「なっ、なななななんで一方通行がここに?!」
「いや、なンか家が消し飛ンでてよォ」
「消し飛ぶってどういうことだよ!!………ってそうか……追われてるんだったな」
「つゥかなンで入院中は襲われなかったンだ?」
「………確かに………旅行中だったんじゃねーの?」
「ンなわけねェだろ」
「ははは………だよな」
「まァそォいうわけでしばらく世話になる」
「そうかそうか………ってえぇ!?」
「邪魔すンぞ」
「おいおいおいおい!ちょっと待てよ!!え?なんでうち?」
「いや、来てもいいって言ったのオマエだろ」
「まぁそうだけど………」
「家ねェし」
「………………」
そんなこんなで上条と一方通行という不思議な組み合わせの二人の共同生活が始まった。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/19(日) 16:57:10.14 ID:Lk7wVDiO0<> 〜数日後〜
「………これはどういうことかな?」
「なンのことだ?」
「なンのことだ?じゃねぇよ!!なんで買い物行く前に風呂掃除頼んで帰ってきたら風呂が無くなってるんだよ!!!」
上条が買い物から帰ってきたら風呂場が爆心地のようになっていた。
「風呂が悪ィンだよ、風呂が」
「風呂に何の罪があったんだよ!!!」
「ったく最近の風呂は………」
「ああぁぁ!!もう!!銭湯行くぞ!!」
「あァ?銭湯だァ?」
「あぁ、銭湯だ!」
「じゃァ先行ってるわ」
そう言うと一方通行は脚力のベクトルを操りさっさと行ってしまった。
「ちょっ、能力ずるいだろ!!おい!!!」
上条の必死の叫びは悲しくも誰にも聞かれることなく虚空に響きわたった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/06/23(木) 22:56:18.20 ID:oRsa6AEAo<> 何気に続きが来てた!
楽しみにしてるんで、このままたんたんと続いて欲しい <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/24(金) 22:24:17.28 ID:ioHDrFbB0<> 「はぁ……なんであいつはいつも自分勝手なのかね……」
一方通行に置いてかれた上条はとぼとぼと銭湯に向かって歩みを進めていた。
「ていうか、着替えも持ってかずにどうするってんだ……あ……あいつ金持ってったのか?」
実は一方通行はポケットに小銭を入れていたのだが、そのことを上条が知っているわけもなく、
「あいつ……従業員の人脅してタダで風呂入ってんじゃねぇだろうな……」
無駄に不安が膨らみ、小走りになる上条であった。と、ここで上条はある異変に気づく。
"誰も居ない"
この時間帯にデパートやコンビニが混在する大通りに人が一人も居ないというのは異常だ。
「猟犬部隊がここを一時的に封鎖してるだけだ」
聞いたことのない男の声が後ろから聞こえた。上条は恐る恐る後ろを振り向くと、そこにいたのは顔にイレズミのある男だった。
「オマエが上条当麻だな?とりあえず、死んでもらうわ」
と、男は拳銃を取り出し発砲してきた。
「のわっ!?何だよ急に!?俺なんかしたか?ていうかお前は誰だ?」
間一髪でビル陰に隠れた上条は問いかける。 <>
未元冷蔵庫<>sage<>2011/06/24(金) 22:48:41.48 ID:ioHDrFbB0<> 「あぁ?そうか、自己紹介がまだだったな。俺は木原数多だ。聞いたことねぇか?木原って名字。研究者のなかでは結構有名なんだぜ?」
聞き覚えはなかった。しかし、そんな些末な問題はどうでもいい。今やらねばいけないことはただ一つ。ここから逃げることだ。相手は拳銃を持っている。上条の幻想殺しは異能の力は消せても現実は消せない。つまり、銃弾は打ち消せない。そして、上条は一介の平凡な高校生だ。拳銃を持ってる相手とまともに戦って勝てるわけがない。
「あ、言っとくけどここから逃げることはできねぇぞ。ここ一帯は猟犬部隊が囲んでるからな」
上条は猟犬部隊が何なのか分からなかったが、とりあえずまともに戦って勝てる相手ではないだろうと予想した。
「(とりあえず警備員に通報……って無駄か。学区を封鎖してるのにまだ来ないってことは黙認なんだろうな。ってことは今頼れるのは……)」
上条は素早く一方通行の携帯をコールした。ここで一方通行が電話に出なかったら上条の命は絶たれることになるだろう。
プルルルルルル………ガチャ。三回ほど呼び出し音が鳴ってから一方通行は電話に出た。
『何の用だ?』
「お願いだ!今すぐ大通りまで来てくれ!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 19:58:24.52 ID:LZdOOlO80<> 『だから何の用だ?』
「いいから早く来てくれ!場所は家の近くの大通りだ!木原って言う男に殺されそうなんだよ!!」
『……木原だァ?………あンの野郎ォ……相当ブチ殺されてェよォだなァ!!』
ドォォォォン!!という爆音が携帯の通話口から聞こえ、上条は思わず携帯を耳から遠ざけた。今の音は恐らく一方通行の能力で地面か何かが砕けた音だろう。
「お、おい!?一方通行!?………あれ?おーい!」
通話は途切れていた。恐らくあの様子では、一方通行はすぐに来るだろう。
「いつまで隠れてるつもりだ?こっちは忙しいんだからさっさと出てこいガキ」
「そうか、残念だったな。あいにく俺は忙しくねぇんだよ!!!」
上条はビル陰を全力で駆け抜けた。今、上条がとるべき行動はただ一つ。一方通行が来るまで木原から逃げきることだ。さすがに一方通行に助けを求めるのは気が引けたが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「おいおい逃げんじゃねぇよ。こちとらガキの遊びに付き合ってる暇はねぇんだよ」
木原は上条を追いながら再び発砲してきた。しかし銃弾は上条に当たることなく空を切る。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 20:22:52.74 ID:LZdOOlO80<> この調子なら逃げきれると思った矢先、上条は前方に武装した集団を発見した。『猟犬部隊』そう判断した上条はすぐさま右に曲がる。しかし見つかっていたようで、銃が乱射される。しかしビル陰を上手く利用した上条に銃弾は当たらず夜の闇に消えてゆく。
「ちょこまか逃げ回ってんじゃねぇよクソガキィ!!いい加減に観念しやがれ!!」
木原は猟犬部隊からバズーカを受け取り、そして発砲する。
「ちょっ、バズーカは反則だろ!!」
上条はとっさに駆け出すも時すでに遅し。木原の放ったバズーカの弾は上条の背後の壁を爆散させた。その衝撃波に上条は吹き飛ばされ、顔面から地面へと叩きつけられた。
「がぁぁッ!!!!」
「捕まえろ」
木原の指示により猟犬部隊は上条を捕らえて、木原は上条の頭に銃口を突きつけた。
「………ちょっと待てよ……何で俺を狙うんだ?」
上条は時間稼ぎの為に木原に質問をする。
「そりゃあ決まってんだろ。お前が一方通行を助け、そして一緒に暮らしてるからだ。運が悪かったな。一方通行なんか助けなけりゃ平和な人生を送れたってのによぉ」
「どうしてそこまで一方通行を殺そうとするんだよ……」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 20:56:00.82 ID:LZdOOlO80<> 「あぁ?番外個体から聞かなかったのか?……つまりは、一方通行はもう学園都市に必要ねぇってことだ。まったく……統括理事長の考えてることはさっぱりだな。レベル5の第一位をこんなに簡単に殺そうとするなんてな…………さて、お話は終わりだ。さっさと死にな。不幸な一般人」
一方通行はまだ来ない。木原の指が引き金に掛かった。まさに絶体絶命。上条は目を瞑った。木原の指が引き金を引いた。バァァァァン!!という炸裂音が響きわたった。しかし、それは銃声ではない。どこからか飛んできた石が銃を粉砕した音だ。
「さァて、スクラップの時間だぜェ!クッソ野郎がァ!!」
脚力のベクトルを操り、上条を捕らえている猟犬部隊に急接近した一方通行は空中で回し蹴りをし、猟犬部隊を一掃した。その隙に上条はその場を離れてビル陰に隠れる。
「木ィィィ原くンよォ!!!俺以外のやつに手ェ出すってンなら容赦しねェぞォォォォォォォ!!!!」
一方通行の必殺の右手が繰り出された。そう、当たりさえすれば相手を必ず殺すことの出来る必殺の右手が。
「はぁ……馬っ鹿じゃねぇの?」
木原はその右手をひらりとかわし、そして一方通行の腹を"殴った" <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 23:43:31.37 ID:LZdOOlO80<> 「ごぁッ!!?」
一方通行の華奢な体が宙を舞う。この時、上条の頭の中は疑問で一杯だった。なぜ、"あの甲高い音"もなかったのに一方通行の反射が適応されなかったのか、と。
「………てンめェ……何しやがった?……」
「はっ、簡単なことだ。テメェは能力で常に体表面に反射の膜のようなものが展開されている。なら、その膜に触れる瞬間に拳を引き戻せばいいだけだ。そうすればテメェの能力によって、引き戻された拳がまた引き戻される。つまり、テメェは自分の能力で自滅をしてるってわけだ」
「……クソッタレが…………」
「じゃ、自分に殺されろ。一方通行!!」
木原は一方通行を蹴りつけた。上条からは確認できないが、木原は一方通行の体を蹴る直前に足を引き戻しているのだろう。そして、その足を一方通行自身が自らの体に引き戻しているのだろう。もう、隠れている場合ではなくなった上条は木原の背後に忍びより殴りかかった。しかし、
「甘ぇんだよクソガキィ!!」
振り返った木原の拳が上条の体を吹き飛ばす。その隙に一方通行は風のベクトルを操り竜巻を作り上げる。そしてその竜巻を木原に向かって射出した。
「だから、甘ぇつってんだろ!!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 23:44:11.23 ID:LZdOOlO80<> 「ごぁッ!!?」
一方通行の華奢な体が宙を舞う。この時、上条の頭の中は疑問で一杯だった。なぜ、"あの甲高い音"もなかったのに一方通行の反射が適応されなかったのか、と。
「………てンめェ……何しやがった?……」
「はっ、簡単なことだ。テメェは能力で常に体表面に反射の膜のようなものが展開されている。なら、その膜に触れる瞬間に拳を引き戻せばいいだけだ。そうすればテメェの能力によって、引き戻された拳がまた引き戻される。つまり、テメェは自分の能力で自滅をしてるってわけだ」
「……クソッタレが…………」
「じゃ、自分に殺されろ。一方通行!!」
木原は一方通行を蹴りつけた。上条からは確認できないが、木原は一方通行の体を蹴る直前に足を引き戻しているのだろう。そして、その足を一方通行自身が自らの体に引き戻しているのだろう。もう、隠れている場合ではなくなった上条は木原の背後に忍びより殴りかかった。しかし、
「甘ぇんだよクソガキィ!!」
振り返った木原の拳が上条の体を吹き飛ばす。その隙に一方通行は風のベクトルを操り竜巻を作り上げる。そしてその竜巻を木原に向かって射出した。
「だから、甘ぇつってんだろ!!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/26(日) 23:44:53.37 ID:LZdOOlO80<> 「ごぁッ!!?」
一方通行の華奢な体が宙を舞う。この時、上条の頭の中は疑問で一杯だった。なぜ、"あの甲高い音"もなかったのに一方通行の反射が適応されなかったのか、と。
「………てンめェ……何しやがった?……」
「はっ、簡単なことだ。テメェは能力で常に体表面に反射の膜のようなものが展開されている。なら、その膜に触れる瞬間に拳を引き戻せばいいだけだ。そうすればテメェの能力によって、引き戻された拳がまた引き戻される。つまり、テメェは自分の能力で自滅をしてるってわけだ」
「……クソッタレが…………」
「じゃ、自分に殺されろ。一方通行!!」
木原は一方通行を蹴りつけた。上条からは確認できないが、木原は一方通行の体を蹴る直前に足を引き戻しているのだろう。そして、その足を一方通行自身が自らの体に引き戻しているのだろう。もう、隠れている場合ではなくなった上条は木原の背後に忍びより殴りかかった。しかし、
「甘ぇんだよクソガキィ!!」
振り返った木原の拳が上条の体を吹き飛ばす。その隙に一方通行は風のベクトルを操り竜巻を作り上げる。そしてその竜巻を木原に向かって射出した。
「だから、甘ぇつってんだろ!!」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/06/27(月) 01:36:07.51 ID:Ans23QYc0<> ミスったーー!!77、78は無視してください
キィィィィン!!聞き覚えのある、出来れば二度と聞きたくなかったあの甲高い音が響いた。それが一方通行の耳に届くと竜巻は消滅した。
「番外個体が持ってて俺が持ってねぇわけねぇだろうが」
絶望的な状況だった。一方通行は能力を制限され、上条は武器を持つ相手に打ち勝つことはできない。そして、周辺一帯には猟犬部隊がわんさといる。勝機が見あたらなかった。こんな時にとる行動はただ一つ。
「一旦退くぞ三下ァ!!」
逃げることだ。立ち上がった一方通行は上条を抱えて脚力のベクトルを操作して木原から一気に離れた。そして、猟犬部隊に遭遇しないように気をつけながら自宅へ戻ることに成功した。
「追って来るんじゃないか?」
「それはねェな。あいつらは意外に諦めがいいからな。しばらく来ねェはずだ」
「……そうか」
二人が負った傷はせいぜい打撲程度だったので病院には行かなかった。
「あいつらがまた来たらどうする?一方通行」
「どうするもこうするもねェ。徹底的にブチのめすだけだ」
「思いっきりやられてたじゃねぇかよ」
「あァ?もう一度言ってみろ」
「すいませんでした」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/04(月) 00:30:42.40 ID:z63f6kje0<> 「……チッ、ひとまずは休戦ってとこだ。とりあえず言っとくが次は絶対負けねェ」
「? 何か策でもあるのか?」
「あァ………とびっきりのがな」
〜数日後〜
「行くぞ三下」
「本当に大丈夫なのか?」
「あァ、当然だ」
二人は今、木原や猟犬部隊が拠点としている研究所に忍び込んでいる。
「敵の本拠地に突っ込むって………もしかして特攻とかじゃないだろうな?」
「ンなわけあるはずねェだろ」
「ですよね………」
「今回の作戦のテーマは隠密行動と奇襲だ。敵に居場所を悟られたりするンじゃねェぞ」
「いや、今言われても……ていうかテンション高くないか?」
つまり、一方通行の作戦はこうだ。敵の本拠地に忍び込み、確実に敵の数を減らしてから木原と戦うという寸法だ。
「隠れろ」
そう言うと一方通行は上条を物陰に突き飛ばした。何が起きたか状況を把握できていない上条は少し慌てたが、すぐに静かに物陰に隠れた。曲がり角の先に見回りらしき人がいたからだ。一方通行は迷うことなくその人へと突進し、そしてその人を気絶させた。
「チッ、雑魚が」
上条と一方通行はしばらく今のようなことを続け、そして、 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/04(月) 00:34:43.99 ID:clP069OIO<> おもしろい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/07/09(土) 00:58:23.34 ID:8D6vIfaB0<> 自分に殺されろってかっこいいな!乙!!
続き楽しみ似てます <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/09(土) 16:40:45.08 ID:92YzF6Bw0<> 「一方通行……この状況どう思う?」
「…………さァ?」
囲まれた。
「さァ?じゃねぇよ!!」
『黙って手を上げろ』
「すいませんでした」
マスクのようなものを被った男(?)に銃を突きつけられて上条は大人しく手を上げた。今の現状はこうだ。上条と一方通行は銃を持った覆面の集団に囲まれている。
『木原さん、こっちです』
カツカツとよく響く足音が近づいてくる。
「よぉ、久しぶり……じゃねぇな……クソガキども」
「元気そォじゃねェか、木ィ原くンよォ」
「おい、作戦失敗しちまったじゃねぇか!大丈夫なのか?」
「任せろ。今までのは作戦なンかじゃねェ」
「……え?」
「ちょっと待ってろ。演算に集中する」
そう言うと一方通行は目を瞑ってぶつぶつと何かを呟き始めた。
「……くかきくけこかかきくきけこかかくけこきこけくかき………」
すると突然、一方通行が"消えた" <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/09(土) 17:15:24.53 ID:92YzF6Bw0<> 『!!?』
その場にいた一同全員が驚愕した。一方通行がその場で唐突に"消えた"のだ。
「愉快な面してンじゃねェか三下共がァ!!」
「何をしやがったクソガキィ!!テメェの能力はベクトル操作だ!!姿を消すことができる能力じゃないはずだ!!…………そうか、そういうことか……手品のタネは分かっちまったぞ。出てこい。一方通行!!」
「ほらよォ!!!」
「ごがっ!?」
急に木原の体が吹っ飛んだ。こんな力で人を吹っ飛ばせる人物はこの場には一人しかいない。
「どこにいるんだ?一方通行!どうやって消えたんだ?」
未だに消えた原因が分からない上条は考えることを放棄して一方通行を呼ぶことにした。
「待ってろ三下。………一方的な虐殺の始まりだァ!!!!」
猟犬部隊の半数以上が一気に吹っ飛んでいった。竜巻状の暴風が吹き飛ばしたのだ。すると、生き残った猟犬部隊の一人が上条の背中に銃を突きつけた。
『い、今すぐに出てこい!!さもなくばコイツを撃つぞ!!』
「遅ェ、遅ェな。そンなンじゃ百年遅ェつってンだよォ!!!!」
上条に突きつけられていた銃が真っ二つになった。そして、銃を突きつけていた男が吹っ飛んでいった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/10(日) 06:10:28.72 ID:UNYTrBuQo<> モヤシ無双キターーーー <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/10(日) 19:27:02.42 ID:95mIA1n50<> 「……えー…っと……状況理解できてないのは俺だけでせうか?」
一方通行が消えたり人がゴミのように吹っ飛んだり銃を突きつけられたりと、いろいろなことがありすぎて一周回って冷静になった上条は呆然と一方通行の大乱闘を眺めていた。さっき一方通行は虐殺と言ったが、実際のところ誰一人として死んだ者はいなかった。ふと、上条が振り返ると後ろの方に立ち上がった木原がいた。さっきの一撃で相当のダメージを受けているはずだが、足取りはしっかりとしていた。
「…一方通行………ぶっ殺す!!」
キィィィィィン、甲高い音が響いた。一方通行の演算の邪魔をするあの音だ。しかし、いくらたっても一方通行の姿は現れない。
「あぁ?」
木原はもう一度甲高い音を響かせた。しかし、一方通行は現れない。
「どういう仕掛けだ一方通行!!この音は耳栓程度で聞こえなくなるほどやわじゃねぇはずだ!!!!」
「あァ?何言ってンだ?全然"聞こえねェなァ"」
やけに大きな一方通行の声が響いた。
「まさか……テメェ!!!」
「あ?もしかしてそのリアクションじゃ気づいちゃったのかなァ?はっ、耳が聞こえねェってのは不便なもンだ」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/10(日) 19:48:10.24 ID:95mIA1n50<> 「さァて、三下でも分かるベクトル教室の開講だァ!!」
「「は?」」
木原と上条は同時に首を傾げた。一方通行のテンションがおかしい。
「まずは簡単な方からだ。あの音を聞いても平気だった仕組みだ。あれは空気の振動を反射して音を遮断してただけだ。あの音も聞こえなけりゃァ何の意味もねェ。ちなみに、番外個体との戦闘の時に使わなかったのは、ダメージが蓄積しすぎてその演算が上手く出来なかったからだ。分かったか?」
「消えた仕組みも分かれば簡単だ。俺に当たる光がテメェらの目に入らないように光のベクトルを操っただけだ。つまりはなァ、俺に当たって反射した光がテメェらの目に入ることで初めて俺の像が目に写る。だから、反射した光をテメェらの目ん玉の水晶体に入らねェよォに操作すればテメェらの目に俺の像は写らねェ!!!」
「そうだったのか!!」
謎が解けた上条はすっきりした気分になったが、すぐに新しい疑問がわく。
「お、おい一方通行……そんなに同時に能力を使ったら演算は………」
空気の振動の反射を切った一方通行は、普段絶対にかくことのない汗をかきながら答える。
「あァ、クソ難しィ。はっきり言って消えるのだけでもキチィ」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/10(日) 20:10:26.78 ID:95mIA1n50<> 目ん玉の「ん」をカタカナにし忘れました……脳内補完よろしくです
キィィィィン、突如甲高い音が響いた。
「なッ!?」
消えていた一方通行の姿が現れる。
「ははははははは!!!!隙を見せたな、一方通行!!」
木原は一方通行が上条と話すために空気の振動の反射を切る瞬間を見逃さなかった。
「さぁて、ガキのお遊びに付き合うのはここまでだ。死ね、悪ガキ共が」
急接近した木原が一方通行を一発、二発、三発と連続で殴りつけた。こうなっては上条も黙っているわけにもいかず、木原に殴りかかった。
「素人の拳なんか当たらねぇよ!!!」
上条の右手をかわした木原は上条に強烈なアッパーを浴びせた。
「ぐあッ!!!」
上条は孤を描くように殴り飛ばされた。その隙に一方通行は木原に殴りかかったが、それを華麗にかわされて、頭に肘鉄を喰らった。よろめいた一方通行に追い打ちをかけるように木原は、一方通行の鳩尾に拳をめり込ませた。
「いっ、……ぎィィィィ!!!!」
殴られた勢いで吹っ飛んだ一方通行は壁に強く頭を打ちつけて意識を失った。
「はっ、もう終わりかよ。学園都市最強とはもう名乗れないな……あとは、このツンツン頭か」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/11(月) 01:40:15.92 ID:QnSBNDO4o<> 三下でも解るベクトル講座開いてる場合じゃないww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/07/11(月) 02:49:03.39 ID:AVffyaXAO<> あれ?この一方通行はバカなのか?wwwwww <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/15(金) 19:24:45.37 ID:Mliglt3e0<> 木原は近くに落ちていた銃を拾い、上条へと銃口を向ける。
「これで終わりだ」
パァァァァンと軽い音が響いた。しかし上条は寸前に後ろに飛び退いたため、銃弾が当たることはなかった。
「チッ……悪運だけは強ぇじゃねぇか、オイ!!!」
木原は銃を連射する。上条は避けきれずに数発被弾してしまう。
「ぐっがぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
「いい加減に諦めろ。これ以上逃げても苦しむだけだぞ。だからさっさと頭ブチ抜かれて死ね」
木原は上条の頭に銃口を突きつけた。その時、上条は痛みで頭が回らず、回避できる可能性を探すことができなかった。木原の指が黒く鈍く輝く引き金を引いた。
カチッ
「あぁ?」
木原は再び引き金を引く。
カチッ、カチッ、カチッ
どうやら、連射し過ぎたために弾切れを起こしたようだ。その隙を上条が見逃すわけもなく、
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
上条は一瞬の隙を見せた木原に殴りかかった。
「……ッ!?」
上条は右拳を木原の顔面に叩き込んだ。
「ごあッ!!!!」
木原はよろめきながら数歩後ろに下がった。上条は痛みを堪えながら木原に連続で拳を叩き込んだ。 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/15(金) 20:01:21.08 ID:Mliglt3e0<> 「ぐぅッ!?……ごはッ!!ぐぉッ!!!がぁぁぁぁッ!!!!」
連続で殴られた木原はふらふらになりながらも倒れることなく立ち上がっていた。ふと、上条は木原の足元に黒くて小さいスイッチのような機械を見つけた。すると、木原がよろめいたせいでその機械を木原が踏みつぶしてしまった。キィィィィィィィィィーーーーーーー
一方通行の演算を邪魔する音だ。機械が壊れたせいで音が止まらないようだ。そこで、上条はあることに気づく。
「この音が鳴り続いてるってことは……もし、一方通行が起きても戦力にはならないってことか」
つまり、上条一人で木原を倒すことが生き延びるための絶対条件になったということだ。
「ン……うるせェな…………」
甲高い音のおかげで意識を取り戻した一方通行は壁にぶつけた後頭部を押さえながらふらりと立ち上がった。
「タイミングが悪かったな、一方通行!!今のテメェはただの子供だ!!!」
上条にくるりと背を向け、木原は一方通行に殴りかかった。
「能力が使えない?上等じゃねェか!!能力はなくても体はある。殴って勝負を決めてやwxeforilbなukンfnhaだxenjg演mv算ptjできnujな………」 <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/16(土) 23:15:17.41 ID:sQfBqhAQ0<> 急に一方通行の声がおかしくなった。まるで、ノイズがかかったように。例えるならばテレビの砂嵐のような音が言葉と言葉の間に挟まっているような感じだ。
「お、おい……どうしたんだ?大丈夫か?」
「tu来jggるqnbaeなnwtッ………」
ぷつん、と糸が切れたように一方通行の意識が途切れて顔面から床へと倒れていく。
「一方通行!!!!!」
上条は普段使わない脳をフル回転させて考えた。何故一方通行の声にノイズがかかり、急に意識を失ったのかを。キィィィィィィーーーーー、甲高い音はまだ鳴り続いている。
「ん?……確かこの音は………」
上条はとあることに気づいたが、何かが足りない。
「木原!この甲高い音は一方通行の演算を邪魔するんだよな?」
「あぁ?」
「いいから答えろ!!」
「チッ………冥土の土産に教えてやるよ。そうだ、この音は一方通行の演算を邪魔するための音だ。説明しなかったか?」
「他の能力者には効かないんだな?」
「あぁ、効かねぇ。でも、全能力者に効くキャパシティダウンってやつが出回ってるってのは聞いたことがあるけどな」
「じゃあ何で一方通行にしか効かないやつを作ったんだ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県)<>sage<>2011/07/16(土) 23:26:13.47 ID:O8JtNH++0<> 今気づいた・・・>>1ってもしかして第二位じゃね? <>
未元冷蔵庫<>saga<>2011/07/17(日) 00:34:36.94 ID:UV55HmOV0<> 「そりゃあ、一方通行のためだけに作られたものだぞ?効果は絶大ってわけだ」
「一方通行にだけ効く仕組みってのはどうゆうのなんだ?」
「何でそんなこと聞くんだ?………一方通行の演算パターンを計算して、最も思考回路を乱すことのできる周波数を探しだして、その音を機械に組み込んだだけだ」
その言葉を聞いて上条が考えていたことの全ての辻褄が合った。
「なぁ木原、その音は元々一方通行の能力の演算を邪魔するためのものなんだよな?」
「そうだ。何度も言わせんじゃねぇよ」
「じゃあさ、何も能力を使ってないときにその音を鳴らされ続けたらどうなると思う?」
「何も起きねぇだろ…………!?なっ、まさか……そんなことあるわけねぇ!!!!!」
「気づいちまったか。そうだよ。この音は一方通行の演算を邪魔するもの。つまり、何も能力を使ってなけりゃ、歩行や意志の疎通とかの通常演算もできなくなるんじゃねぇの?」
「!?………………はっ、はははははははははは!!!!」
「何がおかしい?」
「よーく考えてみろ。今テメェが言ったことは俺にしか得がねぇ。つまり今俺がやらなきゃいけねぇことはただ一つだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県)<>sage<>2011/08/21(日) 20:36:47.52 ID:x65qjxPZ0<> 続き舞ってるね <>
なすーん<>なすーん<>なすーん<> __ 、]l./⌒ヽ、 `ヽ、 ,r'7'"´Z__
`ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ `iーr=< ─フ
< /´ r'´ ` ` \ `| ノ ∠_
`ヽ、__// / |/| ヽ __\ \ヽ |く ___彡'′
``ー// |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|! | `ヽ=='´
l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ| | |
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r|__ ト、,-<"´´ /ト、
| { r'´ `l l /|| ヽ
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`‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/ | | |、__r'`゙′
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/09/27(火) 23:32:14.10 ID:O65pl22qo<> なす板 <>