VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/09(水) 18:00:30.20 ID:YP1g55uG0<>※ゆっくり進行
※オリキャラ含










読みにくいとは思いますが、良ければ御覧下さい。<>和「居場所」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 18:01:24.70 ID:yJs0uVLQo<>












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       <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/09(水) 18:03:50.99 ID:YP1g55uG0<> 私の朝は早い。
例えば、母の代わりに二人の兄弟のお弁当を詰めたり、学校へ行く前に洗濯物や洗い物を済ませて
しまったり。
とにかく、私は毎朝忙しい。

今日もまたそんな朝が始まるのだと思うと、このままメガネをかけずに再び薄い布団に潜り込んでしまいたくなる。
けれど、もう習慣になってしまったことをすぐに変える事は出来ず、私は枕の傍に置いてあったメガネを手に取った。
高校に入学してすぐに買ったこのメガネも、もう三年の付き合い。
そろそろ新しいものが欲しいとは思うけど、無理なんだろうなということはわかっている。

和「死んじゃえばいいのに」

もう口癖のようになってしまったその言葉。
私がこんなことを言うなんて、きっと学校の友達は夢にも思っていないだろう。
そう、たとえ幼馴染の平沢唯でも。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/03/09(水) 18:11:00.92 ID:YP1g55uG0<> 兄弟たちの眠りを妨げないように起き上がり台所へ向かう。
その途中、トイレのドアに凭れ掛り大きな鼾をかいて眠る父に
もう一度、「死んじゃえばいいのに」と呟いて。

物心付いたときから真鍋家は貧しかった。
それは結婚前は真面目だった父親が酒と博打に大量の金をつぎ込むようになったからで、
私が高校に入学したと同時に母はいなくなった。

私たちは捨てられた。

父親はますますアルコールと競馬に依存していった。
まだ暴力が無いだけマシなのだろうけど、母親が残して言った貯金もそろそろ底をつきかけている。
父親も働いてはいるが、それを全て酒と博打に使ってしまうからだ。
私たちには親戚もいないから、頼る人なんて誰もいない。
あと少しで卒業だけど、私が学校を辞めて働くしかないのかも知れない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 18:29:42.94 ID:YP1g55uG0<> 出来るだけ華やかに見えるように昨日の夕飯の残りを弁当箱に詰めながら、
窓の外に目を移す。
落ち葉がさわさわと音を立てている。

とにかく、大学進学は諦めるしかなさそうだ。
だけど何かあったのかと聞かれるのは困るから、一応勉強は続けなければ。

私は誰一人としてうちのことを話したことはなかった。
同情されることが嫌だった。
可哀そうだからと群がられるのが我慢出来ない。
もちろん、自分が誰かに媚びるのだって嫌だ。

唯が所属する軽音部のメンバーである、お金持ちという噂の琴吹紬と、
他のメンバーより距離を置いているのはそんな理由もあるのかも知れない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/17(木) 00:37:04.43 ID:fCkH++hEo<> うん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2011/03/21(月) 17:40:40.69 ID:Y1WFBxiAO<> ぬるぽ <>