気に入りません ◆EXypm9zea.<><>2010/05/30(日) 21:17:00.65 ID:ioYr9QDO<>製作にはどのくらいけいおん厨がいるのかのぅ。
地の文アリ、百合、濡れ場もアリ(多分)って感じなので、苦手な方は注意してください。<>澪「好きだよ。………好きだった」 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/30(日) 21:20:05.41 ID:ioYr9QDO<>その夏の合宿は、楽園みたいな時間だった。砂浜を歩いて振り返ると、遠くまで足跡が続いている。
そんな楽しさをもって、私はその夏を何度も思い出す。

四人での練習は実際のところ捗らなかった。ぐうたら律にゴロゴロ唯で、ムギはうふふ。
けれど、溶けたアイスみたいにだらっとした時間を過ごすのは意外と好きだった。
日が落ちてからが合宿本番。やはり練習はしなかったものの、皆でやった花火は鮮やかで素敵だった。

手にした線香花火の小さく爆ぜる儚い音を聴きながら、私は目を閉じて、昼間眺めた海に思いを馳せていた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/30(日) 21:21:55.03 ID:ioYr9QDO<>――――どこまでも続く白い海岸線と、歩いてきた足跡。
それらが波や風によって簡単に消えてしまうように、この線香花火の思い出さえいつか風化すると思うと、切なかった。
やがて、ぽとりと灯が落ちる。

しんみりとした中で唯だけが、なにかごそごそやっていた。

ふいに、ほわりと明るくなった。
ギターを抱えた唯の背後に、幾重にも炸裂する火花だった。何よりも私に眩しかったのは、唯の笑顔だった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/30(日) 21:23:52.19 ID:ioYr9QDO<>無邪気に笑う、少女。
潮風に髪は撫でられ踊る。

暗闇を照らす幻想的な光の中で、軽やかに歌いながら、唯はギターを掻き鳴らす。
私の胸を、音速や光速すらも超えたスピードで、貫いていく何かがあった。


「澪ちゃんありがとう!」

露天風呂の中で、唯は私の手を取って言った。

「合宿しようって澪ちゃんが言ってくれたお陰で、こんなに楽しいよ」

やめてくれ、と強く思った。むしろ私が、唯の何倍も感謝したい気持ちで一杯なのだから。
一生懸命楽しんだはずの合宿の最後に、消えて行きそうな気持ちだった私を救い上げてくれたのは、唯だよ。
そんな言葉はぶくぶく湯の底に沈んでしまって出てこなかったけれど。
握られた手だけは、強く、握り返した。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/05/30(日) 21:30:35.87 ID:44.oikAO<>支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/05/30(日) 21:57:53.18 ID:zDn15hs0<>サッカー観ながら支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/05/31(月) 00:20:30.48 ID:TzvkxMw0<>テスト勉強しながら支援<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/05/31(月) 02:29:17.90 ID:M15Jb.DO<>それが最初だった。胸を撃ち抜かれたのは。

ヒットマンは唯だ。四六時中私に不意撃ちを狙ってくる。
例えば練習中、律の走り気味なシンコペーションをうまくカバーする唯を褒めたりする。
すると唯は急にしおらしくなり、もじもじとして曖昧に微笑む。

そんな仕草をされると、なぜだか私は撃たれた人のように胸を押さえてしまう。
そして、もっと唯を褒めてあげたくなる。

唯のそうした態度の原因は、少しだけ判る。恐らく、褒められることに慣れていないのだ。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/05/31(月) 02:30:38.18 ID:M15Jb.DO<>明るさが取り柄、もとい明るさくらいが取り柄の唯は、わりと失敗が多い。
日に三度も、クラスの異なる私のところまで教科書を借りに来たり、そのまま返すのを忘れたりする。

そういう唯だからこそきっと、褒められると嬉しいんだろう。
それは引っ込み思案でなかなか人前に立てない私が、大きく共感する部分でもあった。


二年に進級した私は唯について考え過ぎていた。
だからだろうか、その頃からある病の症状が顕れだした。

唯しか歌詞に書けない、という奇特な病である。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 02:32:14.93 ID:M15Jb.DO<>「……駄目だ、次……」

次の言葉は浮かんでこなかった。
メモをちぎっては投げちぎっては投げ、何度繰り返したことだろう。
一向に終わりが見えない泥さらいのような作業にも、とうとう限界がきた。

ムギが作ってきた曲は、今までになく素晴らしかった。間違いなく放課後ティータイムというバンドの名曲になる。
約二時間前、帰宅した私は張り切って作詞へと取り掛かった。
溢れだす言葉を綺麗に並べるようにして完成した詞は、傑作と呼ぶに足る出来だった。

ところが、一つの問題があった。
詞の中で恋をする人物は、明らかにある一人を連想させた。

これはちょっと恥ずかしい。だんだんと歌詞にするにはこそばゆい言葉にも思えてきて、そこから二時間に渡る苦闘が始まった。

結果は惨敗。唯という枷が私をとらえて離さなかった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 02:33:58.24 ID:M15Jb.DO<>頭を切り替えるために、お風呂に入ることにした。
湯槽に浸かって一息つくと、湯煙の立ち上る先をじっと見つめた。両の手で湯をすくって、意味もなくそこに映るぼやけた顔を眺めた。
あの時、唯の右手を握ったことばかり思い出していた。

ふと、頭の中が唯で一杯になっていたことに気付き、慌てた。


体を洗っていても、いつの間にか唯のことを考えている。
唯もこんなふうに汗をかいて汚れるのだろうかと考えた瞬間、背筋を何か暗い欲望めいたものが走った。
いけない、いけない。これ以上考えてはいけない。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 02:34:46.53 ID:M15Jb.DO<>適当に勉強を済ませて、日付が変わる頃に床についた。
暗い部屋の中で、今夜は唯を夢に見るような予感がした。

けれど、気が高ぶり始めたお陰で、いつまでたっても睡魔の誘惑はやって来なかった。
明け方になって空が白み始める頃に、ようやく私は意識を手放した。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/05/31(月) 17:24:00.24 ID:fpQezAs0<>いらんと思うが一応ほしゅ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/05/31(月) 18:00:57.17 ID:o7r4XEDO<>良スレ発見
期待支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/05/31(月) 18:01:29.38 ID:cwkZkIgo<>http://ranobe.sakura.ne.jp/src/up55841.png
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/05/31(月) 20:41:40.25 ID:M15Jb.DO<>>>15
とても気になる……。さて、投下。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/05/31(月) 20:42:43.74 ID:M15Jb.DO<>放課後の部室はいつもどおりの、甘くてどこか腑抜けた雰囲気だった。

「みぃおー! どうしたんだよぅ、顔色悪いぞー?」

「あぁ、少し寝不足気味なんだ」

「あらあら。紅茶飲んでしゃっきりしましょう」

「ムギちゃーん、ウマイ! もう一杯!」

「唯先輩……、一体何杯目なんですか」

ムギのいれてくれる紅茶は美味しい。高級な銘柄なのも一つの理由かもしれないが、丁寧にいれてくれることが一番大きいと思っている。
私もかつて紅茶をいれてみたことがあるけれど、ムギのようにはいかなかった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:44:48.85 ID:M15Jb.DO<>「澪先輩、悩み事でもお有りなんですか?」

梓が心配そうな表情で尋ねた。なんと答えたらよいものか、返事に窮した。

「律ちゃん! これはまさか!」

「唯! これはそのまさか!」

『恋!』

きゃっきゃうふふ。ハモった二人は意地の悪いニヤニヤ顔だ。

「二人ともアホか。さて、そろそろ練習を始めよう」


実際、二人の言うとおりなのかも知れなかった。これが恋じゃなかったら他の何も恋と呼べなくなる。そんな気がした。

だからって、私が女の子を好きになるなんてあり得るだろうか。
初めて好きになったのが、唯だなんて。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:46:37.60 ID:M15Jb.DO<>ベースラインをなぞる。律はやっぱり走り気味だけれど、調子は良いみたいだ。前奏が終わり歌が入った。

唯は楽しそうに歌う。
ボーカルはマイクに齧りつくくらい近づいて歌うものだ、と教えたのもずっと以前のことだ。
茶気の強い柔らかな髪が、揺れていた。

その瞬間、花火が咲き散る浜辺の光景が目の前に現われた。

「ストップ、すとーっぷ! おい澪! 大丈夫か?」

「あ、……すまないな、中断させて」

突然の立ち眩みに、私は思わずアンプに寄りかかってしまった。四人が不安げにこちらを見ていた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:47:39.75 ID:M15Jb.DO<>「澪先輩、やっぱり変です。休んでください」

梓が私の手を取った。痛いくらいに掴まれた手から、その気持ちが分かった。

「……ああ、そうするよ。心配かけてごめん。梓も、みんなも」

梓の頭を一撫でして、私だけ一足早く下校することにした。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:49:28.08 ID:M15Jb.DO<>翌日の朝、ホームルームの前に律から呼び出された。階段を上ると、音楽室の扉に寄りかかって律が待っていた。

「おはよう、律。用ってなんだ?」

「来たか。まあ、中で話そう」

いつも五人で囲む机に二人で向き合って座る。口火を切ったのは律だった。


「用って言っても、大したことじゃなくてさ。その、少し話を聞きたいんだ」

「話って、なんのだ?」

「お前、昨日変だったからさ」

どうやら私の様子を訝しがってのことらしい。まったく、妙なところで律は優しかったりする。
昨日恋だなんだって騒いでたのは誰か、すっかり忘れているんだろう。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:51:13.27 ID:M15Jb.DO<>「悩み事がある」

「おう」

「それだけ」

「おう!?」

律はひどく心外そうに驚いた。


「正直言って、あまり他人に話したくない類の悩みっていうかさ」

「澪は私の親友だろ? 他人じゃない」

「律にも話せないことだって、私にはあるよ」

「私にはない!」

「いや、あるだろ一つくらい!」

「……うん、あった。今まで言えなかったけど、私、澪のこと愛してるぜ」

「茶化すな! とにかく放っておいてくれ!」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/05/31(月) 20:52:43.20 ID:M15Jb.DO<>そう怒鳴った瞬間、律からすぅっと表情が消えた。そして、口元が卑屈な形に歪んだ。

「はいはい、すまなかった! カンケイナイ私はどうせ澪ちゃんの力にもなってあげられませんよーだ!」

「怒るぞ」

「もう怒ってるし」

「怒ってない!」

私が叫んだのと同時に、チャイムが鳴った。

「ホームルーム、始まる。戻ろう」

そう言った律の声音には義務的な冷たさが滲んでいた。もう絶対律なんかと口を利くもんか、と心に誓った。
……過去に何度も破られた誓いではあるが。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/05/31(月) 21:27:35.99 ID:QDU7HOUo<>支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/05/31(月) 23:37:08.88 ID:SRdLsWY0<>澪唯と見せかけた澪律なのか?
それとも普通に澪唯か?

俺はこのスレを見届ける<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/01(火) 02:52:06.93 ID:.s0meV2o<>とりあえず名前が気に入りません<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/01(火) 22:21:22.92 ID:PTrhTMDO<>仕様です。では投下します。<> 気に入りません ◆EXypm9zea.<><>2010/06/01(火) 22:22:36.67 ID:PTrhTMDO<>放課後、無愛想な律の他には変わりない部活の時間。

「あずにゃーんっ!」

「ひゃわぁっ! くっつかないで下さい唯先輩!」

「んー、なんか今日のあずにゃん良いにほい……」

その常の光景が、私を苛立たせる。
唯に抱き締められ、うなじの匂いまで嗅がれている梓が、どうしようもなく羨ましかった。

こっちは律と些細な喧嘩を始めてしまったというのに、その責任の一端すら負ってくれないような能天気さ。
唯のそういうところも好きだったはずなのに、今日に限っては逆撫でされるような感じもする。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/01(火) 22:25:04.54 ID:PTrhTMDO<>「ほ、ほら澪先輩だって見てるじゃないですか。離れてくださいよっ!」

「あ、いや私は別に……」

決まりの悪そうな梓は、申し訳なさそうな顔だ。そんな顔をしなくてもいいのに。
私は確かに妬いているけれど、それで梓が疎ましいなんてこれっぽっちも思っちゃいないのだから。

「私と仲良くするの、澪ちゃんに見られたくないってこと?」

「簡単に言えばそうです」

「あずにゃんは澪ちゃんのこと……、ほうほう!」

「な、何言ってるんですか!!?」

梓の叫びが音楽室に反響した。


「あらあら、梓ちゃん落ち着いて。はい、紅茶」

「………うぅー……」

ずずーっとカップを啜る梓の頬には、紅茶に見劣りしないくらいの綺麗な赤みがさしていた。
その動揺っぷりを眺めて楽しみながらも、拗ねて口を利かない軽音楽部長の意地をどうやってほぐそうか、私は頭を悩ませていた。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/01(火) 22:27:37.74 ID:PTrhTMDO<>律は何も考えていない様子でいつもの席につき、ジョン・ボーナムだとかのステッカーを貼った机の一隅をぼんやり眺めている。

「なぁ、律?」

「……決めた! 今日の部活はこれでおしまいだ!」

突然の終了宣言とともに、律は椅子から勢い良く立ち上がった。

「なんでですか律先輩!」

「そうだよ、まだ全然練習してないよ律ちゃん?」

「理由は一つ!」

そして、仰々しく言い放った。

「私が決めたから」
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/02(水) 20:33:36.66 ID:gha3zEDO<>渋々、唯と梓は折れた。ムギは律の身体を心配したが、部活を切り上げることについては何も言わなかった。
律の気まぐれに振り回されるのも馬鹿らしかったので、皆で帰る途中、私は忘れ物をしたと嘘をついた。
先に帰ってくれと伝え、一人で音楽室に戻った。

そこはひたすら静かだった。五人でいれば賑やかなはずの空間は、放課後の学校から切り離されたような静寂に満ちていた。
防音設備がしっかりしているお陰だろうか。今ここで歌っても恥ずかしくない。そう思った。

新しい曲につけたばかりの歌詞を思い浮かべる。
同時に、一人の女の子の面影も浮かぶ。茶色のかかった髪のふわりと揺れる、それがとても印象的な、優しい笑顔の女の子で。

ムギの旋律が、その輪郭を縁取っていく。 大きく息を吸って、私は歌った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/02(水) 20:37:50.03 ID:gha3zEDO<>夕日が差し込む、誰一人いない、眠ってしまったかのような音楽室の片隅に、調べをのせるのは、綺麗なキャンバスに絵の具を塗るみたいに楽しく、寂しい一人遊びだった。

私はそれに興じた。
頭を働かせずできる遊びであったし、深く考えたいこともなかった。
一方で、やはり取り組むべき実際問題もあった。

だけど、それが何だろう。
私は今まで数多くの問題を積み残してきた。
あの楽園みたいな夏の日だって、日常から逃げ込んだからこその非日常だった。

そういった、性情の、現実からの根本的な忌避の観念を、持て余すのが私だった。
時々こうした遊びに耽るのも悪いことではない。
慰めであり、逃避でもあるけれど。

「澪ちゃん!」

歌を終えると、背後から突然私を呼ぶ声がした。こんなこと前にもあったな、なんて考えながら、振り返った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/02(水) 20:39:07.62 ID:gha3zEDO<>「やっぱり唯か。先に帰って良いって言ったぞ、私は」

「えへへ、なんか澪ちゃんのこと気になっちゃって」

ギターをケースから取り出してアンプに繋ぎ、唯は椅子に腰掛けた。

「今の曲、新しいやつだよね?」

「ああ、そうだよ」

「私が伴奏つけてみるから、澪ちゃん歌って!」

「え、それは……ちょっと」

「さあさあさあ!」

私に構わず、唯はコードを鳴らしはじめた。さっきメロディをちらっと私の歌で聴いただけなのに、だいたい判るらしい。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/02(水) 20:41:28.75 ID:gha3zEDO<>「平沢ミーツ秋山セッション! わーん、つー、すりぃ、ふぉう!」

歌うしかなかった。
こんなにも楽しそうにギターを弾いているのに、こっちが恥ずかしがって歌わないなんて失礼に当たるだろう。

どんなに大勢の観客を前にして歌うより、唯と二人きりで歌う方が緊張する。
声は震えて、今にも音を外しそうな不安定さだ。それがまた恥ずかしくて、声が小さくなる。

けれど、歌うのだけはやめなかった。


「澪ちゃんありがとう! 良かったよー!」

「う、ぅわっ!」

子犬みたいに、唯が飛び付いてきた。胸元に、ほんの近くに、柔らかな髪が揺れている。
駄目になりそうなくらい、心臓が早鐘をうっていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/02(水) 20:42:41.70 ID:JnxNfEU0<>書き溜めてる?<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/02(水) 22:11:54.63 ID:gha3zEDO<>「歌詞も、素敵だったし。恋の歌だね」

「うん、そうなんだ。臆病者の恋の歌……みたいな」

「あは、なんか澪ちゃんみたい」

「ど、どこがっ!?」

唯はクスクスと、私の胸に顔を埋めて笑っている。その仕草がまた可愛いくて、胸が苦しくなる。
もしかして、私のこんな考えさえも見透かして言っているのだろうか。

「澪ちゃんって、いつも引っ込み思案なところ、あるから」

確かにそれは、認めざるを得ない。

「……というか、そろそろ離れてくれ」

「ええー、澪ちゃんはあずにゃんより珍しいのに」

謎のレア物扱いをされたけど、唯は私から身をひいた。少しだけ名残惜しい気もした。
思えば、唯にくっつかれるなんて殆どなかった。くっつきやすいオーラみたいなものが、おそらく私には足りていないのだろう。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/02(水) 22:13:59.75 ID:gha3zEDO<>その後、軽く曲を練習して、唯と一緒に帰った。
ほぼ距離がないくらいまで、親しい仲は築けていると思う。
しかし、そこから先にどう進んだものか、私に判るはずもなかった。


いよいよ部活では、新しい曲の練習が本格的になった。
私の書いた歌詞を、ムギは顔を綻ばせてじっくり読んでいた。

律には、歌詞がなかなか書けずに困っていたこと、心配してくれたのは嬉しかったこと、言い方がきつくなったのは悪いと思っていることを話した。
たったそれだけで以前のように口をきいてくれて、私は安堵した。

案外、律への依存が大きいのかもしれない。
小学校の頃から一緒の仲だし、お互いがお互いの体の一部みたいなものだから、付き合いがない状況に違和感を覚えるほどだ。

新曲のボーカルは唯がとることに決定した。ムギの判断だ。
私も唯に歌ってほしかったから、ムギに賛成した。梓は、私が良かったみたいだけれど。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/02(水) 22:17:10.82 ID:gha3zEDO<>演奏していると、唯をちらちらと見てしまう自分に気付いた。
楽しそうな様子に、見ているこっちが幸せになるみたいだった。

すると、唯もこちらに気付いて、にこりと笑う。

轟音の中で時が止まるような瞬間。すべての音が消えるような錯覚。
けれど次の刹那には元通りになっている。そんな魔法みたいな一瞬一瞬を、唯は私にくれる。

それは私だけに向けられる優しさではなかった。
誰にでも分け隔てなく接するし、誰からでも好かれる。
それは素敵なことであり、同時に、私のささやかで傲慢な不安―――唯が誰かのものになること―――を掻き立てた。

彼女の美徳をひとつ知って、焦りにも似た、愚にもつかない考えが頭を過るたび、自分が嫌いになっていった。
醜い自分をひとつずつ、発見していくみたいだった。
そのすべてを数え終えたところでどうしようもないことを、私は知っていた。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/02(水) 22:21:10.44 ID:gha3zEDO<>>>35
今のところはスレを立てる前に書いたものを少しずつ消化しています。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/02(水) 22:42:54.84 ID:SAtZ8AQo<>酉コテが気に入りません<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/03(木) 21:26:12.62 ID:XvgtRIAO<>切なくなるな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/04(金) 20:32:33.75 ID:vBiMkMDO<>まだか<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/05(土) 18:00:45.41 ID:UOxdl6DO<>お待たせしました。投下します。<> 気に入りません ◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/05(土) 18:02:02.07 ID:UOxdl6DO<>「澪先輩、少しお話しがあるので部活終わりにお時間頂けますか?」

梓からの頼みは唐突だった。
なにやら悪巧みの会談をしようとでもいうみたいな、私だけに聞こえるくらいの小声だった。
それにつられて、私も囁くように了承の意を伝えた。

部活後、物置状態の一室を整理するという名目で私が居残り、梓はその手伝いをするという口実を使った。
音楽室から他の三人が帰ってしまうと、梓と二人きりになった。

「さて、話っていうのは……?」

「え、えーと……。笑わないで、聞いてくれますか?」

梓の目は潤んでいた。自分の罪を懺悔する人みたいに見えた。

「ああ、誠実に聞くよ」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/05(土) 18:16:05.19 ID:UOxdl6DO<>「私、澪先輩のことが好きです」

きっぱりと、梓は言い切った。私はややあって、それが勇気ある告白なのだと理解した。

「好きっていうのは、そういう意味で……ってことだよな」

「は、はい! 実は私、ずっと澪先輩のこと……、あの新歓ライブで唄っているのを見てから憧れてて。
 軽音部に入ってから、凛として見えてた澪先輩の、優しいところとか笑顔とか、
 色んな面を知ってからも、もっともっと好きになって……」

「あ、あずさ」

「なんですか?」

「恥ずかしくなってくるから、やめてくれ」

「……そういう表情の先輩も、ちょっと可愛いかなって」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/05(土) 18:30:13.04 ID:UOxdl6DO<>梓には意外と、強気なところもあるみたいだ。
ギターが巧いのも、こうした性格が関係しているのかもしれない。そして何より、

「ありがとう、梓。気持ちを伝えてくれて」

同性に告白するその勇気を、褒めてやりたくなった。

思い返してみれば、梓の私への態度はとても親身で優しかった。
けれど、自分が好かれているなんて夢にも想像にもなかった。


「澪先輩に引かれたら、軽音部やめようと思ってました」

ふと、気付いた。スカートの裾を握り締めた梓の手が細かく震えている。
その小さな胸を、どれだけ煩悶に苦しめたことだろう。

そう思うと、庇護欲や母性愛に似た、これまでにない感情が、私に芽生えた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/05(土) 19:29:43.46 ID:BcboS2DO<>定期購読なんだが……完結するならいいですわ
満足いく作品にしとくれよ<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/05(土) 19:59:28.15 ID:UOxdl6DO<>唯のことは頭の片隅にあったし、どうしてそんなことをしたのか明確に説明するのは難しいけれど。
震える梓の手を取って、私はその唇にキスをしていた。

―――そこにただ、黒髪だけが揺れている。

そのキスは空虚なものだった。
純粋な後輩の気持ちをいたずらに高ぶらせるだけだった。
梓にとっては、思いがけない幸福だったらしく、私の手を強く握ってきた。
最後に、触れたその唇に舌を這わせて、離れた。

舌を絡めるような深いキスをしたわけでもないのに、梓の瞳は濡れて艶めき、息はあがっていた。
こちらから腰を屈めてしたのに、いつのまにか梓は爪先立ちだった。

「せん、ぱい……」

「びっくりさせたな。ごめん」

「いえ。その、私は後輩ですから」

俯いて、消え入りそうな声で梓は言った。

「もっと、先輩から……教えて欲しいです」

「……おねだり上手、って言われるだろ」

「みっ、澪先輩!」

「はは、冗談だよ。梓」

後輩の頭をくしゃくしゃ撫でていると、考えなくてはいけないことが消えていった。
一言も好きだなんて言わなかったのに、梓はこのキスを告白に対する返事だと受け取ったらしい。
何も考えていないようで、私は梓がそうすることを卑しく打算したのかもしれなかった。
また一つ嫌いな自分を発見して、それを数えた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/05(土) 20:00:30.87 ID:UOxdl6DO<>「あっずにゃん!」

「はわ! もう、なんなんですか唯先輩?」

「ギー太が反抗期に入っちゃってさー」

梓に唯がくっつく。それが二人の距離の近さ。
ムギは喜んで眺めているが、私は梓に小さく嫉妬を覚える。
いつもならそうだったのだが、その日は違った。

「……唯先輩、離れてください」

「えー、いーやー」

「離れてくださいっ!」

「あ、あずにゃん?」

ぎゅっと目をつぶって、梓が叫んだ。
音楽室がしんと静まって、唯がおずおずと梓から離れた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/05(土) 20:02:09.30 ID:UOxdl6DO<>「……うわぁああん! あずにゃんに嫌われたぁっ!!」

ふわりと唯の匂いがすると思ったら、抱き締められていた。
柔らかな身体に思わず手を回そうとして、じぃっと私を見つめる梓と、唯の肩ごしに目が合う。
その視線が痛い。

仕方なく、肩に手をやった。

「ほら、しっかりな。梓だって本気で嫌ってるわけじゃないし」

様子を少しうかがうと、梓は非難がましい目をしている。何が不満なのだろう。
私の梓に触るな、くらい言ってほしかったのか。

ともあれ、唯の身体を引き剥がすと、今度はムギにくっついた。磁石みたいなやつだ。
ムギはムギで、落ち込む友達を慰めるのが夢だったのーだとか言いだしそうな笑顔だった。

「おっすー! 追試で遅れたぜー!」

良いタイミングで空気を読まずに律が入ってきた。
お陰で場は収まったけど、唯は元気のないまま、その日の部活は終わった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 20:53:58.20 ID:aruJTs.0<>澪……これはまずい……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/05(土) 23:59:11.34 ID:wFhYyIDO<>なんか好きだなこれ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/06(日) 10:14:02.64 ID:P6Z4JzI0<>うむ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 05:30:38.75 ID:0B3Ui.DO<>まだかな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 18:04:26.84 ID:HtJbT1so<>携帯からよく書けるな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 18:41:05.45 ID:OV3Y7kDO<>まだかなまだかな<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/08(火) 18:52:44.80 ID:P.IlV6DO<>エロいのは難しい……。
投下。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 18:54:59.45 ID:P.IlV6DO<>「だ、駄目です、こんなところで」

「まだ誰も来ないよ」

「んっ……あっ」

二人きりの音楽室で、梓に触れる。
嫌がる梓が、しかし本気で抵抗することはなかった。

私は何をやっているのだろう。
唯の笑みを思い出しながら、梓のスカートの中に手を忍ばせて、その柔らかな内腿を撫ぜている。
そこがいまに十分な湿り気を帯びようものなら、更に深い行為を始めるはずだった。

それで悦ぶのは梓だけだ。
私は冷えきった心のままで、梓の絶頂を観察するだろう。
緊張と弛緩を繰り返す膣のなまめかしい動きを、指で感じとるだろう。

結局のところ、私は可愛い後輩という玩具を得たにすぎなかった。
唯の代わりとしての、不純な動機で。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/08(火) 19:04:50.23 ID:P.IlV6DO<>「……ふぁっ、いや……澪せんぱぃっ」

膝が立たなくなり始めて、梓はほとんど机に腰掛けていた。
スカートの裾をめくると、はっきり判るくらいのひどい濡れ方だった。

それを見ても、なんら興奮を覚えなかった。
淫乱だと罵ったらどんなに愉快だろうと思ったけれど、結局は虚しくてやめた。

「……私は、悪い先輩だな」

呟くと、朦朧とした目の梓が私を見つめた。
息はあがり、顔は紅潮して、いやらしく口を開いていた。

その時、ふいに音楽室の扉が開いた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 19:16:53.19 ID:P.IlV6DO<>「あら、二人とも早いのね。さっそくお茶にしましょう」

入ってきたのはムギだった。
スカートはめくれ、頬も赤い、扇情的な様子の梓は、私の身体が死角になって見えなかったらしい。

梓は素早く服を整え、私を突き飛ばし、ムギの横を駆け抜けていってしまった。

「澪ちゃん……、梓ちゃんと何かあったの?」

心配そうな声音で、けれど好奇心は隠そうとせずに、ムギが聞いてきた。
何となく考えていることが判る。二人きりの放課後、高まる鼓動、禁断の姉妹愛―――、そんなところだ。

「ちょっと、な」

その受け答えさえ、ムギには意味深長に聞こえたのだろう。
恥じらうように両頬に手をあて、まあまあまあなんて呟きながら、顔を赤らめていた。

こんな状態のムギには話が通じそうにもなく、梓はどこへいったのかなとぼんやり考えた。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 19:44:52.04 ID:Bo/dE6AO<>澪・・・どうしちゃったのさ!?<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 19:50:11.33 ID:P.IlV6DO<>梓でも良いのかもしれない。
どんなに私がアプローチしたところで、唯は絶対に私の想いには気付いてくれないから。

しかし、もし梓が私に全てを捧げようとしたら。
艶やかな黒髪の先から、開きかけの蕾みたいな乳房までもが私の物になるとしたら。

果たしてそれを自分の物にする資格が、私にあるのだろうか。
どこまでも不誠実な、この私に。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 20:03:49.94 ID:OV3Y7kDO<>どうなっちゃうの…ヤバいよ<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 20:34:53.97 ID:P.IlV6DO<>日曜日が来て、梓と二人で街へ出かけた。
特別な約束事として休日を一緒に過ごすのは初めてだった。

「澪さん、って呼んじゃダメですか?」

些細なことにまで許可を求めてくる梓はいじらしく、立ち振る舞いをはかりかねる恋人のようで可笑しかった。

「なんなら、澪って呼んでくれてもいいけど」

「い、いえ。さすがに年下で後輩なんですから」

「今日は休日だし、上下関係も無礼講ってことにしないか?」

「じゃあ……澪……?」

「なんですか、梓さん」

「……先輩、いじわる」
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 20:37:43.21 ID:P.IlV6DO<>からかい過ぎたのか、梓は口を開かなくなってしまった。

二人きりの時は名前で。
そう約束すると機嫌が直った。
梓は私を呼び捨てにするのがしっくり来なかったらしく、最終的に澪さんという呼び方に落ち着いた。

梓はよく喋った。私の口数が少なくても、二人の間に気まずさが生まれないように話す、頭の良い女の子だった。

最初に訪ねた楽器店では、梓がギターを試奏した。
レスポールではなくて、テレキャスターだった。
それに気付いて、梓はどこまで私を見透かしているのだろうと不安になった。

「いい音です」

「そうだな」

「とても繊細で、美しい、澪さんみたいな」

「か細いけど、芯のある音だ」

梓は物足りなさそうだった。仕方ないじゃないか。
何度も歯の浮く台詞を言われれば、耐性もつこうものだから。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/08(火) 20:39:28.13 ID:P.IlV6DO<>やはり、梓は上手い。
白魚のように跳ねる指先が、指板を叩く。
ギターがとても心地よさそうに鳴く。

バンドのポップなリフを弾くときより、色気のあるジャズのフレーズを弾くほうが、様になっている。

「指先、綺麗だな」

私が言うと、びぃんと嫌な音がした。
梓にしては珍しい、派手なピッキングミスだ。

「ジャズをやってる梓、格好いいよ」

びぃん。

「普段の可愛い梓からは想像出来ないくらいだ」

びぃん。

びぃん。

心にもないことを言えば、梓は容易く動揺してくれる。
もっとおだてようかと思ったけれど、あまり褒め言葉が浮かばなかった。

―――玩具を褒めるのに、慣れていないのだ。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 20:41:45.48 ID:P.IlV6DO<>梓のミスをひとしきり楽しんだ後、店を出た。自然と手を繋いでいた。
その指の先は、少しだけ硬かった。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/08(火) 20:44:44.78 ID:P.IlV6DO<>毎回のご支援、ありがとうございます。

書き溜め尽きました。
あとは地力を信じて書き抜くだけです。
質を落とさないよう頑張ります。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/08(火) 20:54:45.09 ID:aiDjOd2o<>がんばー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/08(火) 21:27:04.80 ID:Bo/dE6AO<>この澪ジゴロすぎるぜ・・・<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/09(水) 21:03:28.42 ID:aqM3gwDO<>私はどうしても梓に没頭することが出来ずにいた。
その表情や言葉、仕草のどれ一つとして、私の心を動かすものはなかった。

梓にキスをしたのは私なのに。
情愛だとかの類がそんなにも簡単に移ろいでしまうのなら、
心から信じられるものなんて、どこにもないような気さえする。


それからショッピングモールの服や化粧品を見て回った。
次から次へと私を引っ張る梓に、心が晴れていくような気がした。

「アイス、食べたいです」

三十余りのアイスを選べる店の前で、梓は立ち止まった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/09(水) 21:05:44.50 ID:aqM3gwDO<>「私も食べたいな」

「何にしますか?」

「梓と同じやつで」

そう言うと、俄かに梓の表情が曇った。

「……先輩、私と居るのがつまらないんですか?」

「そんなことないよ」

「だって、何がしたいか全然言ってくれないじゃないですか!
 どこへ行きたいですかって聞いても、この服似合いますかって聞いても、ちっとも自分の思ったこと、言ってくれない……」

怒鳴った後で、怒鳴った自分に傷ついたように、梓は泣き始めてしまった。
私はどうしたら良いのか分からず、ただ梓の頭を撫でることしか出来なかった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/09(水) 21:08:45.01 ID:aqM3gwDO<>「落ち着いたか」

「……はい」

しばらくして、梓は泣き止んだ。
ごしごし擦ったせいで目蓋が腫れぼったくなっていた。

悲しみが少しでも薄らぐようにと、私はそこにキスを落とした。


「私、……だだっ子みたいでしたね。ごめんなさい」

「いいんだよ。梓は私が好きなんだから」

「でも、先輩は……」

好きだと一言も言ったことがなかった。
嘘をつくのが嫌だったからだ。


「私は、嘘をつかないから」

「じゃあ答えてください、先輩。……私のこと、好きですか」

私は言った。


「……可愛い、と思う」

込められた嘘に、気付いたかどうか分からない。いや、おそらく気付いたのだと思う。
だから、梓は言った。

「……今から、うちで遊びませんか」
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/09(水) 21:41:46.35 ID:HLpmgsDO<>時期としては梓が入部してどのくらいなんだろうか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/10(木) 12:52:45.94 ID:VQRTqIAO<>なんとなく文化祭のあとぐらいの気がする<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/11(金) 20:39:31.34 ID:HGDS.ADO<>梓の部屋は小綺麗ながらも、机の隅などに、何かの曲の譜面たちが乱雑に置かれていた。

次に目に留まったのは、ベッドの上の毛布の乱れだった。

「椅子、ないので」

梓に差し出されたクッションを床に敷いて、腰をおろした。

二人ともが言葉少なだった。
思い出したように、梓が飲み物を持ってきた。
それを一口飲んで、キスがしたくなったから、梓の隣に座り直した。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/11(金) 20:41:31.50 ID:HGDS.ADO<>「せんぱい……」

けれど、三度目のキスは梓からだった。
もっと相手を知ろうとするかのように、深くて長かった。

他人の舌が自分の中で蠢く。
それば、ぞっとするくらいの禁忌を犯しているようで堪らなかった。

唾液がお互いの口腔を行き来して、どちらのものか分からないくらい、口の周りまで汚れた。
梓が私の上になって、両手を押さえ付ける。下りてきた唾液を飲まされて、喉が小さくこくりと鳴った。

「……っはぁ、はぁ……はぁ」

梓の唇が離れたのも束の間。首筋が舌でなぞられる。
肌にかかる熱い息から、梓がこの状況にひどく興奮していることが判った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/11(金) 20:50:42.26 ID:HGDS.ADO<>性急な手つきで、私の服が剥ぎ取られる。
欲に浮かされて、頭がいやらしいことで一杯に違いない。

後輩のそんな様子を、微笑ましいとも可愛らしいとも思えなかった。
ただ、強欲な女の浅ましさを見せつけられるようだった。

鎖骨をなぞった指先が、そっと胸元におりてくる。

「……んぅ……」

先の敏感なところに掌が触れて、思わず声を洩らしてしまう。

梓はおずおずと私の乳房をこねた。
何かの道具を扱いあぐねているといった触れ方だった。

滑稽だと思ったし、先輩としてどうすべきかも判っていたけど、何も言わなかった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/11(金) 21:42:12.13 ID:LuXBUsDO<>こんなとこで…
しかしこんな場面でこんなに冷静だとか……
澪は一体どうしちゃったんだ

素直に唯にいってほしいとこだ<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/12(土) 19:49:32.21 ID:rpLR0IDO<>「澪先輩、気持ち良いですか」

心細げに、梓が言う。私は黙殺した。

「……続けますね」

梓の唇が、乳頭に触れる。
小さくぴちゃぴちゃと水音をたてながら、私の味を確かめている。
そこがはっきりと勃起しているのは自分でも判った。

性感を呼び起こそうとする梓の動きが、しかし、赤ん坊のようなのは何故だろう。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/12(土) 19:51:09.50 ID:rpLR0IDO<>「はぁ……はぁ……」

私よりも息遣いの荒くなった梓は、標的を下着の下に変えた。
いつの間にかズボンは下げられていた。太ももをなぞるような愛撫が、徐々にその付け根へと動く。

「下、脱がせますよ」

梓は下着の縁を、そっと下げた。


秘所に触れたその手が止まる。
そこは全くと言っていいほど濡れていなかった。

「澪先輩……、私……」

「すまないな、梓」

初めて私は口を開いた。

「梓のじゃ、私は濡れないみたいだ」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/12(土) 20:11:30.91 ID:rpLR0IDO<>「それって」

言い掛けた梓の唇を奪った。
さっきのが比べものにならないくらいに、激しく貪った。
血の味がする。それでも続ける。

梓のスカートから手を忍ばせると、そこはすでに濡れそぼっていた。
触ってほしくて堪らなさそうな梓の鯉口に、指をはしらせた。

「んぁあっ!!」

嬌声が耳に心地いい。
垂れる蜜に指を絡ませて、敏感なところを擦る。
悶える梓の爪が私の腕に食い込んだ。

発情している猫を相手にしているみたいだった。

「んっ、んっ……やぁっ……」

腰がしなる。私の手から逃れるように。それを私は許さない。
中指を入れた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/12(土) 20:20:33.59 ID:rpLR0IDO<>「……ぃっ……た……澪先輩……」

「すぐだよ」

「んっ」

中はざらついて、ひくついていた。
私の指を、生めかしく締め付けてくる。

私に男根がついていたら、これに病み付きになるのだろう。
少なくとも今は冷静だった。

くちゅくちゅ、淫らな音がするくらいに十分だった。指を動かすには。
そこをどう扱えば一番いいのかも、私は知っていた。

「……ぁあっ……ん……」

梓の声音が高くなる。
その反応を見て責め方を変えると、腰が跳ねる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/12(土) 20:49:08.06 ID:n6KSrtk0<>見てる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/12(土) 22:52:30.06 ID:Us8xIEDO<>俺も見てる<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/12(土) 23:29:41.38 ID:rpLR0IDO<>「せっ、んぱい、つよぉ……ぁあ……」

構わず、掻き回す。
固く立った秘芯をなぞりながら、深いところをえぐる。

「イッていいから、梓」

「ぁぁあぁっ!! い、いっちゃ、あぁっぁああ!!」

梓は達した。
何もかも放り投げるような、激しい悶え方だった。

背中に鈍い痛みが走る。梓の爪だった。

「はぁー……はぁー……」

「大丈夫か」

「はい。……すみません、背中」

梓は私に指先を見せた。
私の血で汚れている。

「あいこかな」

私の中指も、梓の初めての血で汚れていた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/12(土) 23:34:29.38 ID:rpLR0IDO<>なかなか進まないので他人のスレ紹介。

唯紬「春、夏、秋、そして冬」

読んだことある人もいるでしょうが、名スレ中の名スレであります。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/12(土) 23:42:40.96 ID:Us8xIEDO<>当然、唯紬「春、夏、秋、そして冬」は読んでる。
多少はキャラ崩壊は許す。
好きに続けたらいい。


期待してる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/13(日) 01:33:46.63 ID:D07bzYDO<>>>88だが…
唯紬「秋、夏、春、そして冬」
正確にはこれだな
酔っぱらいだからアレだなwwwwww
あれも唯が考えられないツンデレだったが恋したなら許容範囲だ
澪と梓は許容範囲で収まるかは作者の腕次第だ

期待している<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 02:55:35.42 ID:z93Ca1E0<>つ〜づ〜き〜ま〜だ〜?<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 00:22:45.44 ID:yhpltoDO<>間があいてしまいました。
投下します。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 00:24:08.84 ID:yhpltoDO<>「……私、澪先輩を満足させられないみたいですね」

落ち着いてきた梓は、寂しそうに言った。呼び方はいつもの澪先輩に戻っていた。

「もしかして、ほかに好きな人、いるんじゃないですか?」

「……うん」

「……やっぱり」

梓は呆れた。
そのまま愛想を尽かしてくれれば良かったのに、

「でも、好きですから」

誰にも譲れないのが、梓にとっての私らしい。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 00:28:14.57 ID:yhpltoDO<>シャワーを浴びた後、二人で食事をとった。
他愛もないことをつらつらと喋って、話題も無くなると、黙ってテレビを見た。

梓の隣に座って、手を握る。
けれど芒と画面を見つめているだけで、梓は私を相手にしようとしなかった。

私も画面をひたすら見た。
古い映画の中で少年と少女が手を取り合い、向日葵で一杯の丘を駆け下りていく。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 00:30:51.38 ID:yhpltoDO<>「こんなところで、遊んでみたいな」

「はい。私、草の冠とか、首輪とか作れますよ」

「欲しいな、梓の」

会話はそれきりぷつりと途絶えた。
雨が降りだしそうだったから、小さくさよならを言って、梓の家を後にした。

雨粒がひとつ、ぽつりと鼻頭をうつ。
私が欲しかったのは、冠でも首輪でもなく、指輪だったのかもしれない。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 00:51:38.84 ID:yhpltoDO<>「すっごい話が来たぞー!!」

放課後の部活。
扉の悲鳴のようなけたたましい音と一緒に、律が音楽室へ飛び込んできた。

「なになに律ちゃん?」

「ライブのお誘いが来たんだっ!!」

律によると、他校の友達が主催するライブイベントがあったのだが、参加バンドのうち二バンドが出演を見送る運びになったため、その代わりとして私達に話が転がり込んだらしい。

「代役ってのはまあ癪だけど、良い機会だし、桜高校軽音部の存在をしらしめてやろうじゃないか!」

「おぉー、りっちゃん格好良い!!」

「あのなぁ……」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 00:53:44.79 ID:yhpltoDO<>唯と律は既に乗り気みたいで、頭が痛い。

「それには他校のバンド演奏に引けをとらないくらい、しっかり練習しなきゃいけないんだぞ」

「やります!」

「やります!」

この二人はどこまでも調子が良い。

「頑張るなら良いんじゃないかしら」

ムギが賛同する。
部活にいつも持ってくるお菓子くらい、二人に甘いんだから。


「……梓はどう思う?」

「多数決では負けてしまってますよ、先輩」

最後の一掴みの藁も、しかし藁だった。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 00:54:21.05 ID:yhpltoDO<>「決まりだな、澪」

律がにたりと笑って言う。

「ああ。じゃあ早速」

「ええっ! 今日はケーキなのっ?」

「うん。昨日、うちの父の誕生日に、食べきれないほど届いたの」

「お前ら……」

バンド名を体現するこのメンバー達を、憎めないのは何故だろう。
そう思いながら、ケーキを半ば自棄になって食べた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 01:46:26.11 ID:yhpltoDO<>唯と律は言葉の通り熱心に練習してくれた。気合いをいれてヘッドバンキングまでして、唯は首を痛めていた。

「唯、一生懸命なのはいいけど……」

「うぅう、しゅぃません……」

首が回らなくなって、ロボットのようにぎこちない。
それが可笑しくて、後ろから脇腹をつついてみる。

「ほにゃ! だれ今の!?」

くすくす、笑いが起きる。
こういう滑稽さも、ひとえに唯が愛されているからのものだったし、私はそれを嬉しく思った。
ただ一人、梓だけは小さな笑みすら浮かべていなかったけれど。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 01:49:01.12 ID:yhpltoDO<>練習を重ねると、新しい曲もバンドに馴染んできた。

繰り返し演奏する中で何度も自分の書いた歌詞を聞くと、辛くなった。
唯を純粋に好いていた頃の輝かしい言葉が、梓と寝た私を糾弾するようだった。

囁いた睦言。
なぞった首筋。
色に溺れた私。

それらのどれ一つとして、私を慰める物はなかった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 02:04:17.21 ID:yhpltoDO<>唯一の救いは、唯が朗らかに歌ってくれることだった。
ただそれだけで、私は立っていられた。
泣かずにいられたし、耳を塞がずにいられた。

一年生の時のライブ。
本番直前に、唯は私に微笑んでくれた。
思えば、ずっと助けられていたんだ。


「よしっ、今日は早めに切り上げだ。明日に備えるぞ」

本番前の最後の練習が終わった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 02:05:15.73 ID:yhpltoDO<>音楽室を出ると蝉の音があたりから聞こえてくる。何かに追われるように、空気はすっかり夏だった。
私を含めた五人の帰り道は寡黙だった。誰もが明日のことを考えていると、誰もが考えているのだろう。

そのうち、律が予備のスティックを忘れたことに気付いて取りに戻った。
ムギは途中で執事の車が来たために、渋々私達と別れた。

唯と梓は一言もなかったから、なんとなく居づらかった。
やがて別れ道に来て、私は二人にさよならを言った。

「明日は、頑張ろうね」

唯の言葉に私は頷いた。
内心、口を利いてくれてほっとする。

梓は無言のままだった。
手を振って、二人と別れた。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 02:07:07.46 ID:yhpltoDO<>「うっひゃあ、集まってるぞ……」

本番前の楽屋に私達は居た。
律がステージの裾から観客側を覗いて戦々恐々としていた。

「一番手なんてラッキーだよね」

唯が言う。
そんな気持ちには到底なれそうもなく、私はベースの最終チューニングをしていた。
一つひとつ音の高さを合わせるたび、緊張が高まっていく気がする。

「知らないお客さんばっかりなんて、初めてかもしれないですね」

「アウェーってやつか……」

律の表情が強張り始めた。
全く緊張の色を見せない唯の隣に立つと、その様子が更に目立つ。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 02:09:29.30 ID:yhpltoDO<>「紅茶、持ってきたの」

ムギがバスケットから魔法瓶を取り出した。
ありがたく皆でいただくと、普段の五人の雰囲気が戻ってきた。

「やっぱり、ムギの紅茶には適わないな」

「そうですね」

私が言うと、隣で梓がうんうん頷いた。
何でも私に同意したがるように見えるのが可笑しかった。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 02:12:40.55 ID:yhpltoDO<>いよいよ開演時刻が迫り、他バンドの皆に見送られながら、幕の下りたステージに入った。
ざわざわと話し声が聞こえる。聞き慣れない放課後ティータイムなんてバンド名を噂しているのかもしれない。

途端に足が竦んだ。
この幕が上がる瞬間、幾つもの目が私を射ぬくのを想像して怖くなった。

ムギがキーボードの音色を確認し、梓がアンプの調節とエフェクタの位置を決定している間、私は何も出来なかった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 02:15:16.79 ID:yhpltoDO<>「澪ちゃん、どうしたの?」

はっとして顔を上げると、心配そうな表情の唯が居た。

「ちょっと、怖く、なって……」

「大丈夫だよ」

唯の手が私の手を取る。その指先を、唯の親指がこねた。

「ほら、こんなに固くなるまで頑張って練習したんだから。ねっ?」

柔らかく、私の愛しい人は笑った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/06/20(日) 02:17:43.75 ID:yhpltoDO<>「……そうだな、ありがとう。……好きだよ、唯」

「うん、私も澪ちゃん大好きだよ!」

屈託なく喜んでいる唯と、私。
残酷なまでに、私たちは平行線を辿るばかりで、その距離を埋める言葉を私は持ち合わせていなかった。
恐らく私たちは、この先ずっとこのままなのだろう。友達でいられるし、恋人にはなれない。
それはこの世で最も悲しい予感だった。
もちろん、別離の予感よりも。

幕が上がる。
律のフォーカウントを刻めば、新曲が始まるだろう。
私の精一杯の、想いをのせた歌詞を、何も知らない唯が歌う。

このライブが終わる頃、きっともう一つの何かが終わる。
でも私は、必ずそこに立っていられるだろうと強く思った。

(Intro)<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/06/20(日) 02:35:05.10 ID:yhpltoDO<>一応、一区切りです。
今後、書くこともあるかもしれませんが、ここまでを1つの話と考えて頂こうと思います。

きっかけ

・http://www.nicovideo.jp/watch/sm7071715

・前述の唯紬スレ

・あずにゃんの可愛さ


お付き合い下さり、ありがとうございました。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/20(日) 03:31:23.25 ID:700QOoSO<>上から目線になりますが、気に入ったので読ませてもらいます
頑張ってください(`・ω・´)<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 01:40:41.64 ID:jUWxTUQ0<>ふぁいと、だよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 13:36:02.52 ID:jSEbrAAO<>面白い
支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/22(火) 02:06:03.98 ID:1Q9sTQAO<>続きがあるなら読みたい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/22(火) 23:42:51.42 ID:rNXCqMDO<>続き期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/28(月) 19:28:40.40 ID:DtfJ3mko<>続き期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 22:34:08.61 ID:Edu0hsDO<>続きがあるなら読みたいなー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/28(月) 23:40:44.21 ID:aGBFcWI0<>続きを所望<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/01(木) 00:25:07.33 ID:hSeTCcDO<>生存報告。
現在2編目を妄想中。
ゆっくりとしてますが、お付き合いいただければ幸いです。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 01:30:22.71 ID:aDYwG.DO<>続き?新作?
どちらでも見るけどな

がんばってちょ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/01(木) 07:54:18.33 ID:hMcLwEAO<>おぉー鋭意製作中ってわけかぁ。期待して待ってんよー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/01(木) 16:01:19.50 ID:4ucZWXQ0<>期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 18:17:51.05 ID:Ky7oepQo<>wwktk<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/12(月) 07:38:11.47 ID:2QR/yASO<>続き期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/16(金) 16:41:06.37 ID:JRPpNIAO<>わくわく<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/18(日) 14:35:30.45 ID:zXpXeNgo<>ttp://petite-soeur.dyndns.org/cgi-bin/up2/src/ps22894.jpg
ttp://petite-soeur.dyndns.org/cgi-bin/up2/src/ps22895.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/20(火) 16:30:06.71 ID:kSd1vUIo<>http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032727.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032726.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032725.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032724.jpg
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http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032722.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032735.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00032731.jpg
ttp://petite-soeur.dyndns.org/cgi-bin/up2/src/ps22894.jpg
ttp://petite-soeur.dyndns.org/cgi-bin/up2/src/ps22895.jpg
http://up2.pandoravote.net/img/pan2ji00031589.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/23(金) 04:11:47.59 ID:TKqUigSO<>期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/23(金) 23:16:32.44 ID:YFtQeDMo<>1279813607/<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/25(日) 23:41:03.60 ID:SiWGMYDO<>うおお7月が逃げていく……。

取りあえず久しぶりに投下。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/25(日) 23:43:30.10 ID:SiWGMYDO<>その日の帰り道は皆がちぐはぐだった。
だって明日はライブ本番だもんね。緊張するのは当たり前。

そんな風に考えていたから、あずにゃんが澪ちゃんに別れの挨拶をしなかったのも無理はないと思った。

澪ちゃんと別れて二人っきりになると、あずにゃんは一層険しく物思いをするような表情だった。
これじゃあいけない。

だから、思いっきり抱きついてみた。


「……唯先輩、なんですか」

あれれー? 余計に険しい顔になっちゃった。

「大丈夫だよ、あずにゃん。明日はきっと上手く行くから」

そう言うとあずにゃんはちょっとポカンとして、それからくすくす笑い出した。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/25(日) 23:44:42.03 ID:SiWGMYDO<>「あー、笑ったぁ。良かったー」

「すみません、つい。……私が考えていたのは明日のライブのことじゃなかったんです」

変に勘ぐっちゃったのかな。
それから急に真剣な面持ちになって、あずにゃんは言った。

「唯先輩は、澪先輩のこと、どう思ってますか」

「へっ?」


質問の意味も、その意図さえもさっぱり判らなかった。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/25(日) 23:46:38.57 ID:SiWGMYDO<>「えと、どう思ってるかって」

「唯先輩にとって澪先輩はどんな人ですか」

どんな人、なんだろう。
澪ちゃんはとっても頑張り屋さんで、たまに怖がりで、普段は凄く優しいけれど、怒ると怖くて、でもやっぱり優しくて……。

「んー、……よくわかんないや」

それが私の本音だった。
澪ちゃんは私には少し複雑な女の子だ。

「じゃあ、律先輩やムギ先輩はどうですか」

あずにゃんが興味深そうな目を私に向ける。

「律ちゃんはね、元気の素みたいな感じ。一緒に居るととっても楽しいなぁ。ムギちゃんはひなたぼっこって感じで、とっても温かいよ」

「……なるほどです。唯先輩って、人を見る目がおありなんですね」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/25(日) 23:47:42.83 ID:SiWGMYDO<>なんだか褒められちゃった。
私、何か良いこと言ったのかな。
あずにゃんはまたなにやら思案顔で、空を見つめている。

「そしてあずにゃんはいつも抱いていたい猫のような―――」

「はいはい、今日は暑いんですから」

勢いに任せて抱きつこうとしたのに、軽く流されてしまった。
ちょっと寂しい。


それからあずにゃんと別れて、家に着いた。
なんだかいい匂いがしたから、今日はカレーだって判った。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/25(日) 23:49:36.54 ID:SiWGMYDO<>「たっだいまー、ういー」

「おかえり、お姉ちゃん。いま晩御飯できるからね」

「んー。いつもありがとー」

「えへへ」


二階の部屋に上がって、制服から普段着に着替えた。
ギー太に服を着せたりして遊んでいると、あっという間に御飯の時間になっていた。


「お姉ちゃん、明日ライブなんでしょ?」

「うん、そだよ」

「頑張ってね」

「もっちろん!」

憂の美味しいカレーを食べてからお風呂に入って、またギー太と遊んだ。帽子まで似合ってしまうギー太って凄い!
そうしているうちに寝る時間になったから、電気を消してベッドに入った。

あれ、結局練習しなかったなあ。ま、いっか。
何の夢を見るのかなって考えてたら、すとんと眠りに落ちていた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/25(日) 23:51:28.61 ID:SiWGMYDO<>その晩はとても悲しそうに泣いている澪ちゃんの夢を見た。

大丈夫? 何故泣いてるの?
私は尋ねるのだけど、澪ちゃんは俯いて静かに涙を流すだけだった。
私は居ても立ってもいられずに、その手を握りしめた。
柔らかな輪郭の細い指や、恐ろしいくらいに白い手首が目に焼き付く。

澪ちゃん、なんで泣いてるの?
澪ちゃんのこと、もっと教えて―――

そこで目が覚めた。
珍しく憂に起こされずにベッドから抜け出せた。
窓外の東の空に向かって、今日は上手くいきますようにと、こっそりお祈りした。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/25(日) 23:53:16.40 ID:SiWGMYDO<>本番まであと10分。
舞台袖に繋がる楽屋で、ムギちゃんの持ってきた紅茶をぐいっと飲み干した。

「唯、そんなに飲むとやってる最中にトイレ行きたくなるぞ?」

少し緊張気味のりっちゃんがぎこちなく笑って言う。

「大丈夫だよー。その時は澪ちゃんに代わってもらうもん」

ねっ、と澪ちゃんに笑いかける。
でも耳に入らないくらい上がっちゃってるみたいで、澪ちゃんはどこか遠くを見つめている。

「こりゃあ心配だな、澪のヤツ」

りっちゃんが心配そうに呟いた。


いよいよステージに入った。
ほとんど音色は変えないから、すぐにセッティングは終わった。
ふと目をやると、澪ちゃんが固まっている。

「澪ちゃん、どうしたの?」

声をかけると、初めて私がいることに気づいたように、こちらを向いた。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/25(日) 23:54:21.17 ID:SiWGMYDO<>「ちょっと、怖く、なって……」

「大丈夫だよ」

私は澪ちゃんの手をとった。
夢に見たとおり、とても綺麗だった。

「ほら、こんなに固くなるまで頑張って練習したんだから。ねっ?」

指先に触れると、澪ちゃんの頑張った跡が確かに残っていた。

「……そうだな、ありがとう」

澪ちゃんの緊張していた顔が綻ぶ。
その表情に胸が高鳴って、私は嬉しくなった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/25(日) 23:55:55.21 ID:SiWGMYDO<>「……好きだよ、唯」

静かに、でも確かな響きを伴って、澪ちゃんが言った。
私はなんだかくすぐったいような気持ちになった。

「うん、私も澪ちゃん大好きだよ!」

ぎゅうと手を握りしめると、澪ちゃんも握り返してくれた。

「そろそろ幕上がりますが、セッティングのほうは?」

音響さんの方から声がかかった。

「澪ちゃん、平気?」

「あ、えーと……、うん。大丈夫」

「大丈夫でーす!」

「それじゃあ本番よろしくお願いしまーす」


それまで会場にかかっていたBGMがふっと消えて、観客の話し声も止んだ。
それから、幕が上がる。お客さんの入りは良いみたいだ。
気合い入っちゃうな。

「いっくぞー! ワン、ツー、スリー、フォー」

私は、Eのコードを掻き鳴らした。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/26(月) 00:42:06.91 ID:SEYGbHko<>きてた!!!
待ってたよー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/27(火) 00:21:07.09 ID:7wCgHUSO<>待ってました<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/27(火) 21:55:24.73 ID:ReXHU.DO<>りっちゃんの激しいタム回しの後、一拍置いてのスネア。
息を合わせて鳴らした新曲の最後のコードも、やっぱりEだった。

――――ああ、終わっちゃった。


ほんの30分。
言いたくないけど、出来の悪いライブだった。

「放課後ティータイムでした!」

幕が下りて、私は座り込んでしまった。


楽屋に戻って、私はムギちゃんから指先の手当を受けた。
ライブ中に思い切りピッキングをミスして、指が弦に当たってしまったのだ。
血が出てずきずき痛み、演奏は酷いものになった。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/27(火) 21:57:39.94 ID:ReXHU.DO<>「ゴメンね、皆。今日はダメダメだったよ」

「こんな日もあるって。歌は良かったぞ」

「そうです。とっても声が出てて、迫力ありました」

りっちゃんやあずにゃんが慰めてくれたけど、気持ちは上向きそうになかった。
すぐ傍のステージからは、私達より遥かに上手いバンドの演奏が漏れ聴こえていた。
まるで五人の間にあいた会話の隙間を埋めるように。



その後、音作りやバランスの取り方の勉強に、皆で客席に演奏を聴きに行こうという話になった。
私はそんな気になれなかったから、楽屋に残ることにした。

「じゃあ、行ってくる。気が向いたらな」

「うん」

りっちゃんを先頭に、四人は行ってしまった。
残されたのは私と、指先の痛みだけだった。


しばらくすると、なんだか情けなさが込み上げてきた。
ミスは悔しいけれど、それ以上に、簡単にへこんでしまう自分の弱さが嫌だった。
じっと指先を見つめた。ちゃんと動いてよ、って呟いた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/07/27(火) 22:00:10.51 ID:ReXHU.DO<>「お疲れ様、唯。飲み物買ってきたぞ」

不意に声がかかる。
びっくりして顔を上げると、澪ちゃんだった。

「見に行ったんじゃ、ないの?」

「なんとなく、唯が気になってな」

ありがたく飲み物を貰った。
一口飲むと、お腹の中にすうっと冷たさが広がって、嫌な気持ちが薄まっていくみたいだった。


「澪ちゃん、あの」

「どうした?」

「……くっついても良い?」

「はは、いつもは許可なんて取らないくせに。……いいよ、くっついても」

「ありがとう……」

私は澪ちゃんに抱きついた。
それから、胸に顔を埋めて少しだけ泣いた。
何も言わず、澪ちゃんは頭を撫でてくれた。慰めの言葉は要らないってことを、ちゃんと判ってくれているみたいだった。
それが嬉しくて、またちょっと涙が出た。

「私さ、いつも本番前とか、唯に助けられてばっかりだったから。今こうしているのが唯にとっての支えになってたら、良いな」

「……うん、そうだよ。ありがとね、澪ちゃん」

「お互い様だよ」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/27(火) 22:03:10.27 ID:ReXHU.DO<>そして二人で、色んなことを話した。
今日見た夢や、昨日あずにゃんが言っていたこと。

「私、澪ちゃんのことよく知らないなあって思ったの。知り合って、友達になったのに」

「よく知らない、か。……でも大抵の人間関係って、そういうものだと思う。
 私も律とは長い付き合いだけれど、お互いに知らないことはきっと沢山あるし。
 誰かとどんなに強く抱きしめ合ったって、結局は身体の間に隙間が出来るみたいにさ、
 お互いを完璧に知り尽くしているような関係なんて、ありえないんだよ」

「でもね、私、澪ちゃんのこともっと知りたいなって思ったんだ。どんなにくっついても、全然足りないくらいに!」

「……そ、それは私としても、嬉しいことだな」

「……えへへ。言うだけ言ったら、なんか恥ずかしくなっちゃった」

私の顔、たぶん今かなり真っ赤だろうな。目の前の澪ちゃんの顔に劣らずに。
もっと色んな表情の澪ちゃんが見たい。そう思ったとき、ある考えが浮かんだ。

「そうだ、澪ちゃん――――」
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/07/27(火) 22:05:57.02 ID:ReXHU.DO<>すべてのバンドが終わって、イベントはお開きになった。
上手かったよと声を掛けてくれる人も居たけれど、素直にその言葉を受け取ることは出来なかった。
だってその人たちのほうがとっても上手かったんだもん。

一通り挨拶を終えてから、五人で歩いて帰る。
昨日の帰り道とはうって変わって、皆が今日のライブについて口々に感想を言い合った。

「今日のコーラは甘さ控え目で良かったわ」とムギちゃん。

「いやいやアレ絶対薄められたコーラだって」とりっちゃん。

「ベースとドラムはタイトに聴こえましたね」とあずにゃん。

「バスドラとスネアの音の切れが良かったみたいだから」と澪ちゃん。

皆は少し興奮気味のようで、会話の種が尽きることもなく、機材についての話から凄い頭をした観客の話まで、まとまりなく喋った。
そのうち、いつの間にやら日が落ちていた。りっちゃんやムギちゃんと別れて、昨日澪ちゃんと別れた道までようやく着いた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/27(火) 22:26:12.35 ID:LzN0h.DO<>再開支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/28(水) 02:43:51.28 ID:ehXWSAAO<>待っていた!
支援!!!!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/01(日) 13:48:19.40 ID:QLf37Q20<>支援<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 15:10:31.83 ID:eBN9jdoo<>http://pic.20ch.net/s/pic2d282158.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 16:34:26.75 ID:eBN9jdoo<>http://viploader.net/pic2d/src/viploader2d665201.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 18:15:49.53 ID:eBN9jdoo<>http://uploader.sakura.ne.jp/src/up13185.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/06(金) 00:13:16.25 ID:KNrMIADO<>こういうの貼れ

ttp://nagamochi.info/src/up27455.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/06(金) 00:45:29.62 ID:NzT/lBEo<>ゆいみおスレ住人の方ですね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/09(月) 14:26:48.57 ID:C8GzYNQo<>http://nagamochi.info/src/up28094.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/09(月) 17:57:03.73 ID:C8GzYNQo<>http://moepic3.moe-ren.net/gazo/netaren/files/netaren80983.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/09(月) 19:46:53.06 ID:AEAoE6AO<>>>153
その画像貼れば皆がペロペロって書き込むと思ってんだろ?
そんな簡単に俺がペロペロすると思ってんのか


















あずにゃんペロペロ(^ω^)
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/10(火) 14:21:39.92 ID:8gOFJLYo<>http://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201008101303520000.jpg<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:08:32.86 ID:sg0IMkDO<>「あっという間にさようならですね、澪先輩」

あずにゃんが昨日はなかった別れの挨拶をする。
そうだ、あずにゃんにも言わなきゃ。

「あのね。今日はあずにゃんと一緒じゃないんだ、私」

「なんでですか?」

「ほら、明日休みだから。澪ちゃんの家に泊めてもらおうと思って」

「えっ……」

あずにゃんが本当にびっくりしたみたいに澪ちゃんを見た。

「そうなんですか、澪先輩」

「ああ、そうだよ」

澪ちゃんが頷く。
あずにゃんは、なんだか少し気落ちしたように、呆れてしまったようにクスリと笑った。

「いいなあ。先輩たち、楽しそうです」

「あずにゃんも来ない?」

私が聞くと、あずにゃんはちらっと澪ちゃんを気にしてから、

「嬉しいですけど、今日は遠慮します」ときっぱり言った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:10:19.88 ID:sg0IMkDO<>「じゃあな、梓。また学校で」

「あずにゃん、ばいばーい!」

「はい、今日はお疲れ様でした。さようなら」

あずにゃんと別れて、私たちは歩きだした。
夏の夕闇に包まれた道はどこか素敵な場所へ連れていってくれそうだった。

「唯、晩御飯は何にしようか?」

「うーん。澪ちゃんの家にお世話になるだし、お構いなく!」

「実は、今夜は誰も家に居ないんだ」

「えっ?」

澪ちゃんのお父さんとお母さんは、仕事の都合で職場の方に泊まり込みになってしまったらしい。
どうしよう。一晩中澪ちゃんと遊んでいたって誰にも怒られないなんて!

「だから、夕飯は唯の好きな物。なんでもいいんだ」

「やったー! じゃあねじゃあね……」

ケーキにクッキーにアイスにポテトチップス……、色々な物が頭の中に浮かんでは消えて、最後に一つだけ残った物があった。

「……澪ちゃんの好きな物がいいな」<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:11:08.40 ID:sg0IMkDO<>「せっかく遊びに来てもらうのに、私が決めていいのか?」

「だって、澪ちゃんのことがもっと知りたいんだもん」

そう言うと、澪ちゃんは少し不意を突かれたように沈黙したあとで、柔らかく笑ってくれた。
それが嬉しくて、胸がほわりと温かくなった。


「あっ、憂に電話しておかなくちゃ」

携帯で自宅にかけると、0.02コールくらいで憂が出た。

「お姉ちゃん! いまどこなの!?」

「わわ、耳が痛いよーういー」

「ご、ごめんね」

私はライブが終わって帰る途中であること、今夜は澪ちゃんの家に泊まることを伝えた。

「そうなんだ……。せっかくお料理作って待ってたのに……」

「うー……、ごめんよぅ」

「ううん、気にしないでね。澪先輩の家ではお行儀良く、しっかり挨拶だよ!」

出来た妹だ、と隣で会話を聞いていた澪ちゃんが呟いた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:12:07.97 ID:sg0IMkDO<>そろそろ歩き疲れたなあと思いはじめたとき、
「着いた。ここが私の家だ」と澪ちゃんが言った。

そういえば澪ちゃんの家に来たのって初めてだったっけ。
また一つ、澪ちゃんのことを知ったんだ。

「たっだいまー」

「お帰り。って、私の家だからなここは」

「えへへ、お帰り澪ちゃん!」

「……うん。ただいま、唯」


玄関を上がってリビングに入ると、大きなソファーがあった。
これは目一杯寛ぐしかないっ!

「だいぶっ!!」

「こら。せめてギターは置かないと、傷付くぞ?」

「大丈夫だよ、ギー太は強い子だもん」

「……大丈夫そうに見えるのに傷付いてることって、よくあるだろ」

澪ちゃんがぽつりと言った。その言葉は不思議と切ない響きを持って聞こえた。

「澪ちゃん?」

「それじゃ、私は料理を作るから。ゆっくりしててくれ」

そう言って、それきりキッチンの奥に隠れてしまった。

手伝いにいこうかな。でも、もう少しだけお客様でいたいかも。

しばらくすると、フライパンの上で何かの焼ける音と一緒に、香ばしい匂いが立ち込めてきた。
ソファの上に寝転がってそれらを楽しんでいると、意識の外から睡魔がやって来て、私はうとうと眠り込んでいた。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:13:36.88 ID:sg0IMkDO<>それから、どのくらい経ったのだろう。
頬の上をなにか絹のようになめらかなものが滑った。
その感触に目を開けた。そこには、澪ちゃんの顔が間近にあった。

「あ……」

息もかかるくらいの距離。澪ちゃんの深い色をした瞳の底まで見えそうだった。
さっき感じたのは長い黒髪が私の頬を撫でる感触みたいだった。

澪ちゃんは金魚のように口をパクパクさせて、言葉が出ないくらいに驚いている。

「……どうしたの?」

「い、いやいや! これは……そのっ」

口元に手を当てて顔を真っ赤にしている澪ちゃん。
いったいどうしたんだろう。

「あっ、オムライス出来たんだ! 早く食べよう!」

「う、うん」

澪ちゃんのオムライスには、それぞれケチャップで名前が書かれていた。
そして、私のほうにはハートマークのオマケ付き。
可愛いのが好きな澪ちゃんらしいけど、さすがに自分の名前にハートマークを付けるのは躊躇われたらしい。


いただきますを言う前に、私はケチャップで『ミオ』の隣にハートマークを書き足した。

「さっ、食べよー食べよー!」

「……い、いただきます!」

澪ちゃんはやけに力強く言った。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:14:47.20 ID:sg0IMkDO<>二人で食事をしながら、他愛もない話を沢山した。
主に昔話が中心で、私は憂や和ちゃんとの思い出をいっぱい聞いてもらった。

「律ちゃんはどんな友達だったの?」

「律は……、やたらとちょっかいを出してくる奴だった」

「あはは! あんまり今と変わらないかも」

「ふふっ、そうだな」

澪ちゃんは律ちゃんの話になると、とてもよく笑った。
それはまた一つの発見だったし、なぜだか悔しくも感じられた。


「お風呂、沸いたみたいだから先に入っちゃってくれ」

「ええー? 澪ちゃん一緒に入らないのー?」

「ぶっ!! げほっ、げほっ!」

わ、澪ちゃんの口から霧吹きみたいにお茶が……じゃなくて!

「だ、大丈夫?」

噎せただけだ、と澪ちゃんは苦しそうに取り繕った。

「だいたい一緒になんて……」

「お泊りの恒例行事だよっ!」

「でも、さすがにウチのお風呂は狭いから」

恥ずかしさ半分、戸惑い半分のようで、頑なに拒まれてしまう。
なんとか一緒に入って遊びたいのに。

「お願いっ! ……ダメ?」

私はちょっとだけ上目遣いを意識して澪ちゃんに手を合わせた。
この頼み方は、憂には効果覿面なのだ!

「……どうしてもって言うなら」

果たして、澪ちゃんは見事に折れてくれた。
やった!

「ありがとー! 背中流してあげるからっ!」

「あ、ああ……」
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2010/08/10(火) 21:15:40.93 ID:sg0IMkDO<>狭いと言っていたわりに、意外とゆったりとしたバスタブからは、お風呂場いっぱいの湯煙が立ち上っている。

「なにやってるの?」

脱衣所にある洗面台下の戸棚を漁っている澪ちゃんに私は尋ねた。

「ここらへんに入浴剤があったはずなんだけど……お、これか?」

「はやくぅ」

「さ、先に入っててくれよ」

「うん」

私はタイをほどいて制服を脱いだ。ライブで汗をかいたから、少しだけ匂いが気になった。
澪ちゃんはこちらに背を向けたまま、特に何を探す風もなく座り込んでいる。
狭い脱衣所に会話はなく、ただ私の衣擦れの音が響いた。
「じゃあ、お先に入るよ」

「ああ、寛いでくれ」

こちらを向かずに話す澪ちゃんはちょっと恥ずかしがっているように見えた。


「おおぅ……いいお湯ですなぁ」

ゆったりとした湯舟に浸かると一日の疲れが身体から溶け出していった。辺りを見回すと、うちとは違って様々なものが置かれている。見慣れないシャンプーに、身体を洗うスポンジ。澪ちゃんが使うものってだけで、私には相応しくない高尚なものみたいに感じた。

「ゆいー? 入るぞ」

来たっ!

「どうぞー」

おずおずと澪ちゃんが入ってきた。
白く柔らかな輪郭の肢体をタオルで隠して、顔は隠しようもなく真っ赤になっていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/10(火) 22:02:17.03 ID:NqiT8EAO<>おぉ、製作製作と喚いたかいがあった
必要ないだろうけど支援させてもらおう<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/10(火) 23:56:32.89 ID:8gOFJLYo<>http://viploader.net/anime/src/vlanime028224.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/11(水) 23:06:30.06 ID:l0ipYqg0<>>>164
やだ可愛い<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/12(木) 12:22:56.18 ID:HdRUym.o<>http://nagamochi.info/src/up28493.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/12(木) 12:24:03.47 ID:HdRUym.o<>http://nagamochi.info/src/up28493.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/12(木) 16:53:07.97 ID:OFMwPYAO<>>>167
スレチだがええのう<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/22(日) 22:22:04.27 ID:lYZ8ZpM0<>渇望<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/24(火) 00:30:14.46 ID:XYCeocDO<>まだぁ〜<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/01(水) 23:30:50.61 ID:VsHrTMDO<>ttp://up3.viploader.net/anime/src/vlanime029714.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/04(土) 10:42:17.10 ID:uUjBsQDO<>彼女も本気だなww

ttp://2d.moe.hm/2d/img/2d26263.jpg<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 01:28:41.49 ID:3uCBuAEo<>書き手のレスがないまま1ヶ月以上が経過したのでHTML化のご案内です

製作速報VIP(クリエイター)は長期間書き込みがなくてもdat落ちしません
もし続ける意思がなくなった場合は、以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は、2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
放置スレを減らし、製作速報をみんなで住み良い場所にしていきましょう<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2010/09/12(日) 18:05:59.48 ID:sKHvfoDO<>そろそろくるかと思ってた。
しばらく書けそうにないけど残してくれればありがたい。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 20:24:00.19 ID:7XBOCEA0<>待ってます待ってます首を長くして<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 20:37:23.15 ID:sN/GGIko<>俺は待ちくたびれて首が3センチくらい長くなったけど待つよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/13(月) 03:32:04.92 ID:SamXOsAO<>おーい俺だよ
vipで>>1を見かけるたびに「いいから製作の続きを」と喚く俺だよ
ずっと待ってるからなるべく早く頼むぜ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/16(木) 23:23:31.01 ID:IMZAu.AO<>ハロー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/19(日) 01:36:12.46 ID:NaUsLkAO<>ハロー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/22(水) 00:01:16.87 ID:zoH03YAO<>ハロー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/26(日) 03:14:58.79 ID:gOjOXwUo<>ハローしてやる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/30(木) 00:00:18.13 ID:ZB3ersAO<>ハロー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/03(日) 00:00:06.93 ID:GIVFS.AO<>ハロー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/03(日) 01:59:35.18 ID:VzUU/SA0<>イエス!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/05(火) 05:15:35.31 ID:3ycUGjwo<>おィィィィィィィィィ!!!!!ビップに投下してる場合じゃねェよォォォォ!!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/05(火) 21:13:45.75 ID:Ctoez0o0<>どう、どう、気持ちはわかるが、うちらは享受する側ですわ><大人しく待ってましょ!<> 2<><>2010/10/11(月) 00:00:01.19 ID:PXljgAAO<>きおてとう<> 3<><>2010/10/12(火) 00:00:00.89 ID:9Kw8N6AO<>くあとたえ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/21(木) 11:32:53.61 ID:UnGw7EAO<>復活記念age<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/28(木) 09:02:44.80 ID:kBRLCMAO<>気に入らねぇ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/30(土) 02:06:11.99 ID:677ysoAO<>気に入らねぇ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/05(金) 02:40:37.09 ID:VtdZQsAO<>気にいらねぇ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/10(水) 23:25:10.36 ID:F1M7uEDO<>2ヶ月経ったか…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/11(木) 02:33:50.94 ID:yM7glcAO<>気にいらねぇ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/11(木) 12:34:33.86 ID:SS6iEYEo<>昨日元気に河原で[田島「チ○コ破裂するっ!」]してたよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/15(月) 01:06:16.03 ID:stBUZ6AO<>気に入らねぇ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/15(月) 04:30:36.70 ID:JoBuXoDO<>これ続いてたのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/15(月) 04:58:03.20 ID:1L7jn2DO<>もうhtml化依頼出してしまえょ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/15(月) 14:38:00.48 ID:Hp3Wueso<>続いていると言ってだろうか。
ちょこちょこ小出しにでも書いてるならまだしも。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/27(土) 21:56:36.66 ID:d52CJAso<>何か弱味でも握られてんのか?下半身とか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 23:52:03.89 ID:xKdX5UAO<>み<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/02(木) 01:46:39.58 ID:9kiF/2AO<>チッ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 03:33:08.46 ID:4NahUIAO<>うっせーな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 03:43:04.20 ID:t8UKAY2o<>反省してまーす<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 17:21:59.72 ID:CrH10wAO<>[ネ申]<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 04:52:14.55 ID:mvWhCwDO<>明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

大変長らくってレベルじゃねーぞってほど間が開きましたが、投下させてもらいます。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 04:53:39.97 ID:mvWhCwDO<>「これ、入浴剤。けっこういい匂いなんだ」
「じゃあさっそく」

湯の中に入れると紫色が広まり、ラベンダーの香りが漂う。
これが、澪ちゃんの好きな匂い。

「はぁ……、アロマ効果ってやつだね」
「なかなか落ち着くだろ」
「ほんとに。あ、背中流すから座って?」
「う、うん」

澪ちゃんの後ろに私は座った。
黒い髪が背中にかかると、和紙に墨を流したように艶やかだった。

「やっぱり邪魔かな」

そう言って、澪ちゃんが髪をタオルで束ねた。陶器のような、日の光を知らないうなじがあらわになる。
ごくり、と音がした。私の喉が無意識に鳴らした音だった。
堪らなくなって、そこへキスを落とした。
<> あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 04:53:54.27 ID:0vtlVYwo<>まじかよ超期待してるぞ<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 04:55:25.67 ID:mvWhCwDO<>「ゆ、ゆいっ……なにを!」

目を丸くして澪ちゃんは抗議の声をあげた。
その声にはっとしたとき、とんでもなく大それたことをしていたのだと私は初めて気付いた。


「ご、ごめんね。なんかこう、ちゅってしたくなって」
「び、びっくりした……。やめてくれよ、もう……」

澪ちゃんは私のキスを嫌がっていた。当たり前かな、女の子同士なんだから。
抱き着くくらいのことは今まで何度もしたことがある。澪ちゃんは恥ずかしがり屋だから、
くっつくといつも逃げられてしまっていた。

いつもなら照れ臭そうに私を叱ってくれるはずなのに、今日に限っては違った。無理もないことかもしれない。
いきなり何も言わないでキスなんてしたら、気持ち悪いに決まってる。

でも、どうして私は傷付いてるんだろう。
どうして私は―――


「―――嫌、やめてあげない」


何か黒くてドロドロしたものが胸に広がるのを感じながら、私は澪ちゃんの背中の真ん中に人差し指を走らせた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 04:57:15.76 ID:mvWhCwDO<>「んっ……って、こら」
「澪ちゃん、背中弱いんだ」
「や、唯……なにをっ」

指で描いた線をなぞるように舌を這わせると、澪ちゃんが大人しくなった。
何かを我慢するように肩を震わせて、黙っている。

構わず、舐めつづけた。時折震えが大きくなる場所があって、そこが特に弱いんだって判った。

澪ちゃんのそうした可愛らしい仕草の一つひとつが私を高ぶらせる。
しちゃいけないことをしている感覚が、麻薬のようにくらくらさせる。
頭の中のどこか冷静だった部分までもが、熱く蕩けていく。

今日はとても汗をかいたから、澪ちゃんの匂いや味がはっきりと判った。
黒髪はシャンプーを薄めたような甘さを漂わせている。
澪ちゃんを後ろから抱きしめた時に感じたことのある匂いだ。

けれど私を一番に刺激するのは、葉の香に似て湿っぽい汗の匂い。なめとると少しだけしょっぱい。
首筋から耳の後ろにかけての場所が特に強く感じられる。

次第に呼吸が乱れてしまう。
みっともないのに、浅ましくも興奮してしまっている。
どうしようもなく欲情している。

女の子が隠したがる、この匂いに。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 04:58:54.47 ID:mvWhCwDO<>我を忘れて私は澪ちゃんに口づけた。
柔らかい唇の感触を楽しんでから舌を滑り込ませると、そこはとても熱かった。
舌先の輪郭がよく分からなくなっていく。

二人で溶けてしまって、唇と唇で繋がる奇妙な生き物になった気がした。

そのうちはっきりとした感覚が戻ってくる。
無意識のうちにいやらしく舌を動かしながら、夢中で澪ちゃんを貪っていた。

綺麗に並んだ歯の滑らかさや、内頬のぷくりとした肉感。
それらを愛おしく思いながら、中々こちらに絡んでくれない小さめの舌をくすぐる。

「……んぅ、………ちゅ……っふはぁ、はぁっ」

唇を離して澪ちゃんの顔を見つめると、いまにも泣きそうな顔をしていた。
うっすらと目に浮かんだ涙は悲しい色に見えた。

その濡れ艶めく双眸が、私の中の嗜虐心に火をつけた。
なにか澪ちゃんに酷いことをしてやりたい。
泣き叫んでも、懇願しても、止めてあげない。

「ごめん……唯、私は」

何かを言いかけた口をまた塞いで舌を絡めた。
本気で私を嫌がっているなら、この舌を噛み千切ってしまえばいいんだ。
その肉片を忌ま忌ましそうに吐き出して、私に見せ付ければいいんだ。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:02:06.91 ID:mvWhCwDO<>澪ちゃんの胸の先を弄ぶと、甘い声が漏れる。爪をたてて潰すたびに身体がビクリと跳ねる。
その反応の一つ一つが愛おしかった。

「……ごめん…ぁっあ……」

澪ちゃんはきつく目を閉じていた。
切なそうに声を上げながら、決して謝ることを止めないのが癪だった。


「なんで、謝るの」

私が尋ねても何も答えてくれない。

「私に謝らなくちゃいけないようなこと、なにかしたの それとも誰か別の人に謝ってるの」

澪ちゃんは私の顔をじっと見つめて、

「ごめんな」

言いながら、その腕が私の頭を包んでくれた。
腕の中は柔らかくて、ちょっと幸せな感じがした。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:04:43.65 ID:mvWhCwDO<>もっと怒りたいのに。なんで謝るのって怒鳴りたいのに。

沸々としていた思いは煙りのようにすぅっと消えて、
後には澪ちゃんに抱きしめられているという幸福な事実だけが残されていた。

「ゆい、ごめん」

回された手に、ギュッと力が込められた。
私はどうすればいいのかな。抱きしめ返してみようかな。

澪ちゃんに縋り付くと、安心できた
。耳元でまた、ごめんと澪ちゃんが囁いたのを皮切りに、涙が溢れてきた。

―――私はおぞましいことをしていた。
澪ちゃんの気持ちを考えずに一人で突っ走って。


「澪ちゃん、わたし……」

「ごめん、大丈夫だから」

澪ちゃんは、もう心配するなというように私の言葉を遮った。

それきり、私は言うべきことを見失った。
何をどう話せば私を分かってもらえるのだろう。

たとえ謝っても、澪ちゃんはきっと私を叱ってくれない。
大丈夫だからと私を宥めて、亀裂が入ってしまった関係にこれ以上触れるのを拒むに違いない。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:08:23.76 ID:mvWhCwDO<>「そろそろ、湯舟に浸かろう。寒いから」

何事もなかったかのように、私達は肩を並べて身体を温めた。

澪ちゃんの隣にいられることに少しだけ安堵したけれど、
大きく開いてしまった溝をどう埋めればよいのか分からないままだった。

澪ちゃんは怒っているのだろうか。それすらもはっきりしない。
ただ一切の感情がなくなってしまったような瞳で、張られたお湯の表面をぼんやりと見つめている。

その表面の揺れのように、澪ちゃんは小刻みに震えていた。

今の私は澪ちゃんにとって恐怖の対象でしかないようだ。
いつまた盛り始めるか分からない雄犬。

怯えを拭うために私が手を伸ばせば、さらに恐怖を助長してしまう。

私は先にお風呂を上がることにした。

「……ごめんね」

浴室を出るときに小さく言ってみたけれど、澪ちゃんに届いたかどうかは分からない。

ずきりと指先が痛んだ。ああ、切っていたんだっけ。
私は自己嫌悪のための溜息を一つ、ついた。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:09:49.03 ID:mvWhCwDO<>「私の部屋に布団、敷いておいたぞ」

お風呂あがり。
濡れた黒髪を拭きながら澪ちゃんが言った。

「あ、ありがと澪ちゃん」

さっきまでのことは本当に無かったことになったみたいだった。
それがいいのかもしれない。

私は澪ちゃんの傍に居たい。ずっと友達でいたい。
だから、私たちの間には溝なんて作られなかった。そういうことにしたい。

それで本当にいいのかな、という自問の声を私は押し殺した。

「もう遅いし、そろそろ寝ないか? 今日は唯も疲れただろ」
「えー? もっとこうして澪ちゃんと話してたいよー」
「じゃあ私の部屋で話そう。横になりながらさ」

階段をのぼって、澪ちゃんの部屋にお邪魔する。
可愛い部屋だった。愛用のヘッドフォンや、本棚に収められた小説。
いつも澪ちゃんがどんな風に過ごしているかがよくわかる。

ふと、机に置かれたノートに目が留まった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:12:49.51 ID:mvWhCwDO<>「さく、しよう……?」
「わぁああっ! 勝手に見るなよ唯!」
「えへへ、ごめんごめん」

どうやら歌詞を書くために使っているノートらしい。
澪ちゃんは私の手からノートを取って、机にしまい込んでしまった。

「ぶー、澪ちゃんのけちんぼ」
「だって恥ずかしいじゃないか、こんな……」
「ねぇ、見せてもいいって思えるのだけでもいいから、見せてよ」
「えー……しょうがないな」

一旦しまわれたノートが、また机の上に出される。
恥ずかしいと思いながらも、自分の世界を誰かに見てもらいたいと思う気持ちのほうが、澪ちゃんの中で強いみたいだった。

「さよならシャボン玉」
「音読するなっ!」



ふぅっと吹いて
七色に光るシャボン玉

ふわっと浮かんで
ずっとずっと飛んでいく

君の笑顔をうつして
私の泣き顔をうつして
青い青い空の向こうまで
連れていってよ

さよならシャボン玉
きっと涙が乾くころには
パチンと弾けてさよなら<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:14:50.20 ID:mvWhCwDO<>「……二番はないんだ」
「ああ、出来る時は一気に出来るんだけど」
「切ない詩だねー」
「でも、前向きに書いたつもりだよ」

作詞ノートには、澪ちゃんの一番大切にしているものが詰まっていた。
ぽわぽわしていて甘い、ムギちゃんの紅茶が欲しくなるような世界観の詩もあれば、
強い決意の現れている一途でひたむきな詩もあった。

それら一つひとつが澪ちゃんを構成している感情だったし、澪ちゃんの想うことのすべてだった。
だから私は、ノートに私の名前が書いてあるのを見て驚いた。

「このページ、なに?」

真っ白なページの中央に「平沢唯」とだけ書かれている、それだけのところがあった。

「え、ああ、これは……考えごとをしている時に書いたんだ。唯ってなんだろうなってさ」
「しがない女子高生でございますー」
「ふふふ、そうだな。それだけのことだ」
「ふーん」

一通りノートの鑑賞を終えたので、寝ることにした。
澪ちゃんはベッド。私はお客様用のお布団に横になった。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:18:20.38 ID:mvWhCwDO<>「電気消すぞ」
「うん、おやすみ澪ちゃん」
「おやすみ唯」

真っ暗になる。暗闇ってスクリーンみたいだ。虚空をじいっと見つめているだけで今日あったことが次々と思い出される。

眠気が来るけど、このまま寝てしまったらつまらない。もっと澪ちゃんと話したい。
なにを話そうかなぁと考えていると、澪ちゃんから話が振られた。

「……さっきの、嫌じゃなかったんだ」

思わず背筋がビクリと震えてしまった。
まだ目が慣れない中で、私のきぬ擦れが大きな音を立ててしまった気がする。

澪ちゃんの声はじっとりと湿っていた。

「さ、さっきのって……お風呂場の?」
「うん」
「でも私、澪ちゃんに酷いこと……」

スプリングの軋む音。
ベッドの上で澪ちゃんがこちらを向いたのが気配で分かった。

「私は嫌じゃなかった私が嫌なんだ」
「それって、どういう……」
「そのままの意味だよ、唯。私たち、もう少しだけ友達でいような」

私にはよくわからなかった。
澪ちゃんがなにを言いたいのか、なにをしたいのか。<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:25:19.77 ID:mvWhCwDO<>「それって……少し経ったら澪ちゃんと友達じゃいられなくなるってこと?」
「……もっと、仲良くなろう。もっとお互いを知って……唯を大切にしたい」
「澪ちゃん」

私は澪ちゃんのほうを向いた。
目が慣れてきて、澪ちゃんの顔がうっすらと見える。

今夜は月が明るい。
カーテンを透かして、月光が私と澪ちゃんの影を写していた。

その二つの影を重ねるのを、私は躊躇わなかった。


(Melody-A)<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/01(正月) 05:34:25.83 ID:mvWhCwDO<>次の投下は三月中旬くらいかもしれません。
大学受かっていればですが。
ではではー。<> あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/01(正月) 08:57:43.22 ID:.63WVKYo<>乙。期待してます。
でも月一くらいで生存報告くらいはしないと消されるぞww<> あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 09:51:36.37 ID:kIyzd2w0<>来とったか<> あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<>sage<>2011/01/01(正月) 13:39:26.98 ID:Bc75bR6o<>うっはwwwきてたwww
いいぜ、不合格っていう幻想をぶち壊す<> あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!<><>2011/01/03(月) 22:49:59.98 ID:dy0z2IAO<>まじかよ・・・


2ヶ月はながいなぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/07(金) 16:34:40.21 ID:CB4NUuIo<>http://halfzero.sakura.ne.jp/upld/6644.html<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/09(日) 21:03:14.21 ID:6Uxo4blo0<>待ってますとも。体に気をつけて、がんばってーな><<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/10(月) 07:39:08.19 ID:btaG7CeIO<>2ヶ月かよww
まってるそー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/14(金) 18:53:58.32 ID:wvVps/yIo<>りっちゃん澪ちゃん移転だよ!
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

<> 真真真・スレッドムーバー<><>移転<>この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/01/22(土) 03:09:10.45 ID:KlLs6xU7o<>てす<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/01/23(日) 04:47:42.04 ID:V8Htib4xo<>大学受かれさもなくば・・・<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<><>2011/01/23(日) 23:36:11.93 ID:QxNMd05DO<>こんにちは。
こちらの板に移してもらいました。
しかし、携帯からだとすごく見づらいです。正直かなり不便。


近況報告ですが、センター受けてきました。けっこう簡単でした。
この頃、他のところで色々書いたりしてごめんなさい。
勉強に身が入っておりません。
精進します。


あと、素晴らしいけいおん百合をご存知の方は是非タイトルを教えてください。ssでも同人でも。
ではでは。<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/01/24(月) 02:51:34.39 ID:UfqN52fOo<>頑張れよー<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/03(木) 20:26:50.44 ID:dQj0wosJ0<> 頑張ってくれ><体に気をつけて! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 09:40:47.48 ID:2fLqoYCDO<> ちょwwwwwwVIPに違うSS投下してるなよwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/02/11(金) 20:35:43.53 ID:fnlUqdRio<> いつものことだ気にするな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/16(水) 07:16:24.34 ID:R8cg7ybQo<> んー… <> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/04/03(日) 11:09:35.82 ID:j9hzXWgDO<> 3月中旬と言いながら前期で落ちて、後期でなんとか国立を決めた後どたばたと引っ越し……気付いたら4月でした。申し訳ないです。
この掲示板は携帯から見づらい仕様になってしまいましたが、近日中に僕はようやくパソコンを手に入れる予定です。
その後で、続きを書いていこうと思っています。

別のssも書いていますが、それはそれでこのスレのためのスキルアップだと思ってください。
ひいては、読んでもらえる文章を書くという最終目標のための布石でもあります。
この話はその集大成と言いますか、僕の十代のライフワークとして確実に完結させますので、気長に続編をお待ちいただければ幸いです。

長々と言い訳しましたが、要するに、のんびりとやらせて下さい。ではでは。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/04/03(日) 11:59:19.13 ID:jrpcpbO+o<> がんばれや <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/03(日) 17:34:20.31 ID:HimBr2uHo<> 待ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/04/05(火) 02:06:22.27 ID:8Sd1nYRj0<> まってるよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/04/11(月) 20:34:59.46 ID:67qRztbto<> 頑張ったじゃんこれから大学生活がんばれよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/05/12(木) 13:51:32.29 ID:rRd6CjaMo<> 国立いいなぁ〜
がんばれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<><>2011/06/07(火) 17:20:21.25 ID:2siYVAELo<> 聖バビロン学院大学付属病院 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)<><>2011/06/20(月) 12:48:12.52 ID:IGq5+kqWo<> 梓「……いいフローリングだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<><>2011/07/12(火) 06:34:41.21 ID:ym95kPtgo<> >>1
3ヶ月放置で削除依頼出されてたぞ
とりあえず見てたら何か書き込めよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/12(火) 15:28:09.58 ID:+HL0VLUSo<> おいおいここで終わりとか許さんぞ!◆EXypm9zea. <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/12(火) 16:59:53.70 ID:48JGbVpDO<> 残念だがルールはルールだ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2011/07/12(火) 19:56:32.12 ID:+jSv/N3w0<> だな。あきらめろ <> 気に入りません ◆EXypm9zea.<>sage<>2011/07/13(水) 04:13:23.45 ID:7THdx2eDO<> 鳥鳴く声す、夢覚ませ。
見よ、明け渡る東(ひんがし)を。
空色映えて、沖つ辺に、帆舟群ゐぬ靄のうち。

8月1日に投下しますよ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/18(月) 02:42:17.06 ID:0jPGn9jIO<> ほうがんばれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/07/19(火) 17:26:57.53 ID:Sm/J24000<> まってるよ、まってるよ・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/20(水) 08:13:29.34 ID:avRsdmjbo<> おお、そうか
頑張れ <> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 19:13:56.85 ID:rOjdRgBo0<> 去る7月25日をもって、いよいよ桜ヶ丘高校は夏休みに突入しました。
私たちけいおん部は先日の飛び入りライブの打ち上げ―――もとい反省会―――を行うために、夏季強化練習合宿を計画しました。

驚いたことに、この合宿の企画者は唯先輩です。あのちゃらんぽらん……ではなくて、天真爛漫な唯先輩が、
真面目に練習をするための合宿を自ら立案するなど、けいおん部にとって天地創造以来の衝撃であったことは言うまでもありません。

あのライブでの思い出が、唯先輩にとってそれほど苦いものだったということでしょうか。
ともかく私たちはムギ先輩のご厚意に完全に甘える形で、琴吹家プライベートビーチの一角、立派な造りのコテージをお借りし、
三泊四日の合宿に臨むこととなりました。


<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 19:16:55.29 ID:rOjdRgBo0<> 「うわぁー! 海だぁー!」

律先輩が白い砂浜を海に向かって走って行きます。ビーチサンダルの轍が、一直線に残ります。
唯先輩も負けじと追いかけて、二人の足跡は線路のように平行線を描きました。

流石は琴吹家と言ったところで、きめ細やかな砂一杯の浜と、眼下に打ち寄せる白波は、太陽の光を反射して美しく輝き、
まるで天上の楽園を再現したかのごとき絶景です。どこから移植してきたのか、ヤシの木まで堂々と生えています。風景だけなら南国でした。

「まったくあいつらは……。私たちで、荷物は運んでおこう」

澪先輩が指示を出します。日差しの強い今日の暑さに対抗するためか、澪先輩は長い黒髪を後ろで一つに束ねています。
いわゆるポニーテールです。いつでもきりっとしている澪先輩の雰囲気がさらに研ぎ澄まされていて、私はなんだか緊張してしまいます。
心拍数が上がって、呼吸が早くなって、顔が火照って、落ち着きません。

そんな私の動揺に、澪先輩は気付いているのでしょうか。いえ、気付いてくれるのでしょうか。
肩掛けの大きなボストンバッグを二つ持って歩き始めた澪先輩の後に続きながら、私はつまらないことを考えずにはいられませんでした。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 19:21:39.11 ID:rOjdRgBo0<> ムギ先輩がコテージの鍵を開けて扉を開くと、木の匂いがふわりと薫りました。
深い森の中のような、安らぐ匂いです。中は広く、応接室やリビングの家具は、ほとんど木製で統一されていました。

「わぁあ、素敵ですね!」

私が感嘆すると、ムギ先輩は微笑みます。高級な統一感のあるコテージですが、ムギ先輩の目にはどう映っているのでしょう。
律先輩の話によれば、去年の夏合宿であまりに豪勢な宿泊所を提供した琴吹家に、ムギ先輩は「今年は普通のところでお願いします」と
釘を刺しておいたらしいのです。

これが「普通」だとすれば、庶民たる私は嫌味の一つでもこぼしたくなるものですが、
ムギ先輩の毒気のない笑顔には何も言えなくなってしまうのでした。

私たちは二階の寝室まで荷物を運びました。二人部屋が三つほどあります。
一つの二人部屋を何とか三人で使って、一人で寂しく泊まることがないようにしようと、澪先輩が言いました。

「あ、唯ちゃんとりっちゃん」

ムギ先輩が窓の外を指して言いました。波打ち際で遊んでいる二人は既に水着になっています。
お互いに水を掛け合って、なんだか少女漫画に出てくる恋人同士の戯事みたいです。

「私たちも行こうか。練習は……まあ、後にしてさ」

澪先輩が言いました。私は澪先輩が練習を提案すると思っていたので、少し意外に思いました。

「さんせ〜い!」

ムギ先輩が片手を挙げて言いました。
ムギ先輩の笑顔に促されて、私も渋々(本当に渋々ですよ)練習よりも海を選ぶことに決めました。

<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 22:30:32.85 ID:rOjdRgBo0<> 「あずさー! そんなに走ると危ないぞー」

律先輩がなにか言っていますが、気にしていられません。
だってこんなに広い浜辺なんですから。どれだけ走り回ったところで罰なんか当たらない―――と、足に何かが絡みついて。

「にゃあああああ!?」

私は見事に転んで、ごろごろと砂の上を転がってしまいました。

「はっはっは、言わんこっちゃない。大丈夫か?」

律先輩が後ろから歩いてきて、私に何かを見せました。浜に打ち上げられた海藻です。
私の足に絡んだのは、その海藻のようでした。

「うう、痛いです。砂まみれです」
「じゃあ海に入って綺麗にしようじゃないか」

そう言って私の両脇に手を差し込む律先輩。

「へ、ちょ、律せんぱいっ!」

律先輩は私を抱えると、ぐるぐると回し始めました。私の身体のなんと軽いこと。
そのままハンマー投げのように放たれた私の身体は、宙を飛びました。
ああ、すごい、飛んでる!―――それは束の間で、あっという間に海へざぶんと落ちました。

唯先輩たちはお互いに日焼け止めローションを塗っていました。
澪先輩が砂浜に敷いたシートの上に寝そべり、その背中に、唯先輩が白濁とした粘液を垂らしています。
ムギ先輩はその一部始終を克明に記録するべく、息を荒らげながらカメラを回していました。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 22:33:26.73 ID:rOjdRgBo0<> 「ビーチバレーやるぞー!」

律先輩の鶴の一声で、種目が決定しました。私たちは砂浜にコートを作って、チーム分けをしました。
じゃんけんで負けてしまった私が審判となり、第一戦はムギ先輩・律先輩ペアと澪先輩・唯先輩ペアの試合となりました。

なんでも器用にこなしてしまう律先輩は、がんがん鋭い球を打ち込みます。
試合開始後、あっという間に律先輩らのチームが一ゲームを奪取しました。

「まだまだだな、澪」
「何を言っているんだ、律? 勝負はこれからだ!」

珍しくヒートアップしている澪先輩ですが、なにか策があるのでしょうか。
二ゲーム目、サーブ権は澪先輩たちのチームに移ります。

ボールを持った澪先輩は、コートのバックラインからかなり深い位置に立ちました。
風のないことを確かめると、天高くボールをトスします。助走をして勢いをつけると、澪先輩は跳躍し、
ゆっくりと落ちてきたボールにしならせた腕を力強く叩きつけました。鋭い弾道で放たれたボールは、相手コートに突き刺さりました。

「うわ! 澪ちゃんすごい!」

唯先輩が歓喜の声を上げます。律先輩とムギ先輩はボールに全く反応できず、その場に立ち尽くしていました。
やがて我に返った律先輩が、澪先輩に尋ねました。

「澪、バレー部にでも入ってたのか!?」
「いや、その……漫画に憧れたことがあって。サーブだけは練習して上手くなったんだ」
「あー、小五のときか」

律先輩はなにやら納得して頷いていました。そういえば、律先輩と澪先輩は幼馴染でした。
二人の付き合いはとても長いのでしょう。私の知らない澪先輩のことを、律先輩に聞いてみたいと思いました。 <> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/01(月) 22:36:13.63 ID:rOjdRgBo0<> 「まあそういうわけだ、サーブが回ってくればこっちのもの!」
「なん……だと?」

澪先輩は意気揚々としています。これは分からなくなってきました。
審判でありながら、私は楽しく観戦できそうだとわくわくしました。
勝負はまだまだ、これから!


―――果たして、勝ったのは律先輩チームでした。
澪先輩は確かにサーブは上手でした。サーブは。……私が説明しなくても、なんとなく察してくれるとありがたいです。

先輩方は一試合終えて、もうへとへとに疲れているみたいでした。「私もビーチバレーしたいです」とは言いづらい雰囲気です。
そもそも私たち文化部は、体育の時間以外ほとんど運動する機会がありません。すぐに疲れてしまうのも、当たり前のことでした。

「このまま休憩も兼ねて、お昼寝でもしましょうか」

私が提案すると、皆こっくりと頷いて、パラソルの影に敷いたシートに横たわりました。
五分もしないうちに、唯先輩は寝息を立て始めています。この浜辺に来るために朝は早かったせいでしょう。
ふと気付くと私以外、皆眠りに落ちていました。私は苦笑して、夢の中で先輩たちと会えるかなと考えながら、瞼を閉じました。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/02(火) 01:10:33.60 ID:ENBqqOLUo<> キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
乙、サクサクたのむ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/02(火) 09:52:57.67 ID:lENCG5UI0<> 期待 <> 気に入りません ◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/09(火) 00:09:29.59 ID:aHEtgrK90<> 柔道の試合に無理やり出場させられる悪夢から目覚めると、私は唯先輩に絡みつかれていました。
まだ唯先輩は寝息を立てています。文字通り寝技です。すでに日は水平線の向こうに傾き、あたりは暗くなり始めています。
身体が冷えるので、私は先輩方を起こしました。

「んー? もう朝?」

「寝ぼけてないで起きてください。もう夕暮れですよ唯先輩」

水着からシャツに着替えた後、ムギ先輩の提案で、バーベキューをすることになりました。
円形のバーベキューコンロや炭への着火剤など、必要なものはすべて揃っていました。琴吹家恐るべしといったところでしょうか。

皆でさっそく準備に取り掛かります。まずはコンロの準備です。
新聞紙を使ってなんとか小さい炭に着火させることが出来ました。火を大きくするには時間がかかりそうです。
私たちはその間にコテージのテラスにテーブルを出して、即席の料理場を設けました。
それから食材を室内の冷蔵庫から取り出して、調理台の上に並べます。野菜類は唯先輩と律先輩が担当することになりました。

唯先輩がオニオンスライスで号泣している一方、律先輩はそつなくどんどん野菜を刻んでいきます。その手際はとても素早いものでした。
まじまじとその作業を見ていると、私の視線に気付いた律先輩が顔を上げました。

<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/09(火) 00:12:07.71 ID:aHEtgrK90<> 「そんなに見られると、なんか緊張するな」
「あ、すみません。先輩が、まさか料理が得意だなんて意外で」
「んー? それはどういう意味だ、中野?」

律先輩の右手の包丁がきらりと光りました。笑いながらこめかみに青筋を立てる律先輩の複雑怪奇な表情を前に、
私は蛇に睨まれた蛙のごとく動くことが出来ません。

「ほら、律。手が止まってるぞ」

そこへ、火の番をしていた澪先輩の注意が飛びました。律先輩は投げやりに「はいはい、りょーかい」と返事をして、再び調理に戻りました。
私はほっと溜息をついて、心の中で澪先輩に感謝しました。

「梓も手伝ってやってくれ。唯のほう、大変そうだし」

唯先輩は二個目の玉ねぎにやられて涙が止まらず、右も左も明日も見えないような有様でした。
おそらく人一倍、目や鼻が敏感なのでしょう。

「先輩、玉ねぎは切った断面をまな板にふせておくといいですよ」

玉ねぎを切ったとき、目が染みて涙が出るのは、切り口から玉ねぎの成分が気化するためです。
切り口をふせておけば、ある程度症状は改善します。
唯先輩が持ち直し、私が手伝って、作業効率があがりました。すぐに全部の野菜を切り終えました。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/09(火) 00:15:08.48 ID:aHEtgrK90<> 解凍したお肉には、ムギ先輩が味付けをほどこしました。
まだ焼いてもいないのに、食欲を刺激する香辛料の匂いが、お肉のタレから漂います。

「よし、火は大丈夫。そろそろ焼こうか」

澪先輩からのGOが出ました。

「よっしゃあ! 肉だー、肉をよこせ!」

律先輩が先陣切って網へお肉を投下しました。じゅぅう、と美味しそうな音がして、香ばしい匂いが立ちのぼります。

「えーい!」

律先輩と比べるとどこか迫力に欠ける掛け声とともに、ムギ先輩も負けじと野菜を投下します。
火の通りにくい野菜は中心に、すぐに食べられそうな野菜は外側に、私は菜箸で移動させます。

あたりはすっかり日が落ちて暗くなりました。私たちの中心で燃えている炭火が、温かい明かりとなっています。
それとは対照的に、月の光はどこか冷え冷えとしていて、蒼い海を薄ぼんやりと照らしていました。
波の音は静かに響きます。私たちの会話がなんとなく途切れる瞬間に、優しく聞こえてくるのです。
<> 気に入りません
◆EXypm9zea.<>sage<>2011/08/09(火) 00:17:48.96 ID:aHEtgrK90<> 「しずふぁな場所だね」

唯先輩が大きめのお肉を頬張りながら呟きました。

「ここは、あたりに民家がないのよ。一人で泊まると、とっても静かで、世界中にたった一人だけ取り残された気分になれるの」

ムギ先輩は説明しました。その表情は少し物憂げです。

「ムギ先輩、ここに一人で泊まったことがあるんですか?」

私が尋ねると、ムギ先輩は苦笑いを浮かべました。

「うん、一度だけね」

ムギ先輩は昔を思い出すように、夜空を見上げました。それにならって、私も夜空の星を眺めます。
街中で見るよりもずっと綺麗に輝いていました。

「東側陣営確保!」
「ふははは唯め、そんな野菜の多い領土を選びおって! ほい澪、野菜」
「野菜も食べなって、律」

律先輩と唯先輩の牛肉争奪戦が始まり、一気に賑やかになりました。
今のこの雰囲気が、けいおん部のあるべき姿なのかもしれません。

「ずるいですよ先輩方! 西側陣地もらいます!」

私は笑いながら、牛肉争奪戦への参加を表明しました。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)<>sage<>2011/08/10(水) 03:06:11.36 ID:mKCT/dwOo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/11(木) 02:55:13.62 ID:1Gd2FDlp0<> いいよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/15(月) 20:03:30.36 ID:eMganQ6DO<> 今週は都合で投下出来ません。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)<><>2011/08/19(金) 12:58:18.74 ID:DyVIYbOfo<> KF <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/19(金) 13:25:06.42 ID:Ju4zmnKDO<> なぜ唯澪の書き手は全員他キャラを噛ませにしたがるんかねぇ
素直に書けばいいものを無駄な事してんな粕
引っ張る割にはつまんねぇんだよ
つまり支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/08/19(金) 14:59:41.69 ID:MNPSGD8s0<> 支援

頑張れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/08/21(日) 23:30:38.33 ID:mNOv2bcX0<> 心待ちにしていた新しい週のはじまり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/08/22(月) 18:57:41.07 ID:IGXvrq0O0<> 支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/09/14(水) 20:11:01.21 ID:eVs1UlSH0<> まだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/09/16(金) 14:08:47.43 ID:m/uLVt7Oo<> C <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<><>2011/09/16(金) 14:30:10.79 ID:NKBQrihzo<> ここは落とさせる訳にはいかないので
作者には定期的に何でもいいから
書き込んで欲しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<><>2011/09/18(日) 00:19:23.63 ID:Ru7lW30Vo<> http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2033942.jpg <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/18(日) 01:12:20.47 ID:JpwkjDSDO<> それは唯梓書きが梓を光らせるために唯→梓からの唯梓や梓×?からの唯梓、いきすぎなツンデレ梓ばかりと似ている
つまり支援。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/09/18(日) 23:59:38.15 ID:CMKBiwBQ0<> 唯梓SSで唯澪にしろとか荒らした糞ドコモは小ネタスレとリレースレでシコシコオナニーしてろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/20(火) 04:06:33.57 ID:qvkR5dXDO<> ドコモひとくくり唯梓厨はキャラスレで争ってろ、キメェ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/09/20(火) 08:26:18.61 ID:HWSkL6/10<> 誰もドコモひとくくりなんてしてねえだろ
お前だけに言ってんだよ死ね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/27(火) 07:50:16.73 ID:0X0aGe2io<> 紬梓以外のけいおんSSを初めて見たせいで違和感MAX <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/09/29(木) 01:17:27.73 ID:V5RW78um0<> 首が伸びすぎたがこれからも伸ばします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/10/03(月) 22:47:05.67 ID:KnxVrb6Go<> はよう はよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/09(日) 20:58:25.08 ID:ipIyVD1no<> >>282
アニメ見てた奴から言わせればけいおんSSの中じゃ紬梓の方が違和感MAXだろwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/09(日) 21:39:04.96 ID:ayjnUS+IO<> >>285
原作組からすれば紬梓もしくは澪梓が一番しっくりくるんですけどね
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/09(日) 21:49:27.83 ID:ipIyVD1no<> >>286
澪梓一択だろ?
性欲なんぞという一時の気の迷いにしかすがれない紬梓は無理があるわwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/09(日) 21:50:51.54 ID:ayjnUS+IO<> >>287
とりあえずお前が原作読んだことないことだけは分かった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/09(日) 21:56:20.39 ID:ipIyVD1no<> >>288
はいwwwwwwww負け惜しみ発言いただきましたwwwwwwwwwwwwwwww

原作では梓は澪を姉にしたいと明言
バレンタインでは実質澪ひとりの為にチョコを作り
再開後の原作で大好きな澪をリスペクト
紬への反応は上辺だけのもの、心の芯から感銘を受けているのは澪
原作読んでいてまさかこれがわからない訳じゃないよなァ?wwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/09(日) 21:57:11.03 ID:8pXBo2+IO<> それはムギに抱きつかれた時の反応を踏まえた上での発言なの? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/09(日) 22:05:50.30 ID:ipIyVD1no<> >>290
だから何度もそう言ってるだろうが
人様のレスも読まずに反応すんなウゼェ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/09(日) 22:06:24.96 ID:8pXBo2+IO<> じゃあなおのこと可笑しいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/09(日) 22:13:33.91 ID:ipIyVD1no<> >>292
説明やれない時点で負け惜しみにしか聞こえないのだが?


方や上辺だけの「良い匂い」
方や無意識のうちにリスペクトまでしてしまう程心から慕う理想の先輩
何がなおのこと可笑しいのかな?wwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/10/09(日) 23:02:38.63 ID:XOODHyURo<> 君達ちょっと黙って <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/10/09(日) 23:34:30.98 ID:G1n0U1FDO<> 伸びているから続き来てるかと思えばこれか

醜いな スレチは余所でやってくれ
突っ掛かる奴も大概だが
大体>>282のレス内容が酷過ぎる
澪梓厨の民度は元より知れてたもんだが
紬梓厨もここまでとは <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sagesaga<>2011/10/09(日) 23:38:11.69 ID:Ik6c1+oSO<> けいおんSSが廃れたのも頷ける

こんなカプ厨がいたら、書き手はみんな逃げるわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2011/10/10(月) 01:16:13.66 ID:fI3dlKMEo<> >>295
お前も大概だな
頭おかしい <> 282<>sage<>2011/10/10(月) 10:26:21.06 ID:w9PfTC+ro<> 伸びてるから投下があったのかと思いきやオレのレスでうだうだと
>>285までならそりゃそーだなで終わる話を>>286が突っかかるから…

>>295
カップリングなんてどうでもいいわ
単に紬梓以外のSSをオレが初めて見たからオレの中で違和感ってだけだし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)<>sage<>2011/10/10(月) 12:57:32.24 ID:fCdAXJ0ao<> どうでもいいよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/11(火) 20:43:26.15 ID:sDWnIQqDO<> >>1ーー!早く来てくれーー!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区)<>sage<>2011/11/03(木) 22:42:32.13 ID:lz2fvMdXo<> 生存報告しておくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank)<>sage<>2011/11/04(金) 05:04:50.97 ID:HYsfrN2Jo<> 頼む>>1、このままじゃ消されてしまう <>