彼女「一生、一緒だよ。君の事、死ぬまでずっと大好きだからね」　【ヤンデレ注意】
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1:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:18:28.99 ID:LG/pxCv8o
【これまでの経緯。彼氏視点】


彼女と付き合って一年、彼女のたっての希望でついに同棲を始めた

彼女は俺の事を凄く大好きだと言ってくれるし、とても大事にしてくれる

欠点なんて一つもない、完璧な彼女。俺の理想の彼女だ

ただ、あえて一つだけ挙げるとしたら、少し嫉妬深いところがあるかもしれない。例えば、俺が若い女の子の店員と話すだけでも、あまりいい顔はしない

その時の彼女の言葉はいつもこれ

「例えば、私が君以外の男の人と楽しそうに話してたら、なんか嫌な気分になるでしょ？　私だって同じなんだからね」

とはいえ、そこまで怒る訳でもないし、そうやって頬を膨らませてすねる顔もとても可愛い

彼女の事は俺も大好きだし、嫌な気持ちにさせたくないから出来るだけ他の女の子とは話さないようにしている。そこまでしなくてもいいよと言ってはいたけど、昔の女友達にも事情を話して電話番号とかも全部消した

これから先、彼女以上の女の子に出会う事は絶対にないと思っている。だから、そこまでした。それだけ彼女の事を大事にしたいと思っているから

その事をそのまま彼女に伝えると、最初はびっくりしていたけど、嬉しいと喜んでくれた。私の事、それだけ愛してくれてる証拠だもんね、と

「本当に、君の事すごく好き。言うのがとても恥ずかしいけど、君の為なら、私、命だって捨てられるよ」

そう言いながら優しく抱き締めてくれた。こんなに愛されていいのかってぐらい優しく

少し早い気もするけど、もう決意は固まっている。近い将来、彼女にプロポーズしようと思って、こっそり貯金を始めた。指輪を買う為に

もうお互いの両親には彼氏彼女だという事を伝えて挨拶もしているし、特に反対もされてない。むしろ歓迎されていると言ってもいい

仕事の方も順調で、最近、大きな仕事を任された。これが何事もなく終われば、多分、次の人事で出世するんじゃないかとも噂で聞いている

全てが順風満帆に進んでいるように見えた。その先には幸せな未来が待っていると思っていた



あの日、あの時までは

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2:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:20:02.42 ID:LG/pxCv8o
【１５日前　喫茶店】


女後輩「あれ……？　先輩？」

以下略 AAS


3:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:24:03.32 ID:LG/pxCv8o
女後輩「えっと、何にしようかな……。先輩、何かオススメとかあります？」

女後輩「ないんだー。残念。先輩、あんまりここ来た事ないんですね」

女後輩「うーん、じゃあ、どうしようかな……。あ、先輩の食べてるの、美味しそうですね。私もそれにしようかな」
以下略 AAS


4:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:26:01.54 ID:LG/pxCv8o
女後輩「え？　ああ、違います。仕事じゃなくてプライベートの方でちょっとあって」

女後輩「んー……。ま、いっか、話しても。実は彼氏と別れたんですよ。先月の終わりぐらいに」

女後輩「付き合ってまだ二ヶ月ぐらいなんで、そこまで深刻なダメージはないんですけど、でも凹むは凹むんで」
以下略 AAS


5:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:27:23.34 ID:LG/pxCv8o
女後輩「あ、それで一つ聞きたい事があるんですけど、先輩ってホラー耐性とかあります？　心霊系の怖い映画とか平気ですか？」

女後輩「あ、好きな方なんですね、良かった。なら、知ってるかもですけど、当たった試写会のチケットって『怨上』っていうホラー映画なんですよ。メチャクチャ怖いらしいって公開前から話題になってるアレ」

女後輩「あ、やっぱり知ってました。そう、アレなんです。私、心霊系のホラーとか好きで、だから試写会の応募とかもよくしてて」
以下略 AAS


6:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:29:22.79 ID:LG/pxCv8o
女後輩「先輩、そんなにあからさまに困ったような顔しないで下さいよ。傷つくじゃないですか」

女後輩「うん、わかってます。そこらへんの事情は噂で聞いてるんで。彼女さんが嫌がるからでしょ？　女子社員の間じゃ有名な話ですよ。先輩、女の人全員に素っ気ない態度とってるんで」

女後輩「でも、私も本当に困ってるんですよ。一人で見に行くのは淋しいし怖いしで嫌ですし、でも私の友達は全員ホラー苦手な子ばかりなんで」
以下略 AAS


7:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:31:40.21 ID:LG/pxCv8o
女後輩「えー……。ダメなんですか？　先輩、ヒドいですよ。こんなに頼んでるのに」

女後輩「じゃあ先輩は後で彼女さんと見に行くんですか？　幸せそうで羨ましいです」

女後輩「……え？　彼女さん、ホラー映画苦手だから行かないんですか？　じゃあ誰と行くんです？」
以下略 AAS


8:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:33:31.82 ID:LG/pxCv8o
女後輩「ええー……ウソでしょ、先輩。これでもまだダメとか、どれだけ頑固なんですか」

女後輩「私、すねますよ。泣いちゃいますよ。そうなったら先輩、困りませんか？　結構本気ですよ」

女後輩「全く困らないって、それホントにホント酷いですからね。先輩ぐらいですよ、私にこんなに冷たいの。他の人とかスゴく優しくしてくれるのに」
以下略 AAS


9:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:34:53.76 ID:LG/pxCv8o
女後輩「それで、先輩。もう一回訊きますけど、試写会のチケットいりますか？　これで断ったら、私、ホントに先輩の事嫌いになっちゃいますからね」

女後輩「うん。ですよね。ありがとうございます。感謝です」

女後輩「じゃあ、今度の日曜日は必ず空けておいて下さいね。予定入れないで下さいよ。来るとか言っといて当日来ないとか絶対にやめて下さいね」
以下略 AAS


10:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:38:43.75 ID:13iSyLW+o
女後輩「んー……」

女後輩「先輩、残念なお知らせがあります」

女後輩「このナポリタン、私の口には合わなかったみたいです。味が微妙……。まずくもないけど、美味しくもないっていうか……」
以下略 AAS


11:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:40:17.47 ID:pbb/H9c5o
女後輩「最初に会った時、なんか私と気が合いそうみたいな雰囲気があったんですよ、先輩って」

女後輩「直感みたいなもんです。そういう時、ありません？　初対面から、この人とは仲良くなれるかもみたいな、そんな印象持つ時って」

女後輩「で、色々と話しかけてみたら、全然そんな事なくて、何故かいつも塩対応されて」
以下略 AAS


12:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:42:44.66 ID:wHuq89ico
女後輩「だからです。私がめげずに先輩に話しかけてるのって。私、ツンデレ男子好みですし」

女後輩「まあ、先輩からしたら迷惑かもしれないですけど、我慢して下さい。先輩も私から本格的に嫌われたら困るでしょ？」

女後輩「だから、私にもっと優しくしてもいいんですよ？　私は先輩からどれだけ優しくされても困らないですから」
以下略 AAS


13:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:44:16.39 ID:wHuq89ico
女後輩「うん。番号オッケーです。それで待ち合わせの時間はどうします？」

女後輩「えっと、上映が１０時からなんですよ。だから移動時間含めると、どうなんだろう。車なら２時間前に行けば余裕で間に合うとは思いますけど」

女後輩「はい。なら、８時で。大丈夫ですよ。私、早い方が好きですから。それに道が混むかもしれないですし、早すぎたらどこかで時間潰せばいいだけですし」
以下略 AAS


14:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:45:26.30 ID:wHuq89ico





以下略 AAS


15:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:46:23.16 ID:wHuq89ico
【自宅】



彼女「お帰りなさい。待ってたよ」
以下略 AAS


16:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:47:52.75 ID:wHuq89ico
彼女「どうぞ、召し上がれ」

彼女「テレビはつける？　それともYou Tubeでも見る？」

彼女「見ないの？　そっか……疲れてるんだ、今日」
以下略 AAS


17:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:51:22.47 ID:az4erqf4o
彼女「それよりね、聞いて欲しい事があるんだけど」

彼女「違う、別に照れたのを誤魔化した訳じゃないってば。君が帰ってきたら話そうと思ってた事なの。ホントにそうなんだってば」

彼女「もう。いつもそうやって私の事からかって。そんな意地悪して楽しいの。私だってその内怒っちゃうよ」
以下略 AAS


18:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:52:44.57 ID:AjKH1vOXo
彼女「？」

彼女「どうしたの？」

彼女「ううん、別に再来週でもいいけど……」
以下略 AAS


19:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:53:46.99 ID:lHFe8ERao
彼女「それで、何時に家を出るの？」

彼女「朝から？　ずいぶん早いけど……」

彼女「あ、そっか。ちょっと遠いんだね。しかも先輩を迎えに行かないといけないんだ」
以下略 AAS


20:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:54:44.85 ID:GzfmBIuro





以下略 AAS


21:名無しNIPPER[saga]
2024/02/25(日) 09:55:12.73 ID:GzfmBIuro
今日はここまで

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